のんびりとじっくりと!

  ーおじさんのバーチャル旅行記!ー                      

 
Category: ふるさと【東北・青森】 > 弘前市   Tags: つがるみち  

我が身をもって「杭止神社」ーつがるみち37

 羽黒神社境内の由緒書き
羽黒神社由緒書き
に、ご先祖が、その昔、岩木川の氾濫による洪水防止のため、自ら「人柱」となって村人を救ったということが書かれていました。
 その人物とは、当時の神職だった川崎権太夫(かわさきごんだゆう)のことです。長い間、地元の人々に「義人」として語り継がれてきた権太夫は今、弘前市・大久保平にある杭止神社に「水神」として祀られています。

画像と○○○○をクリックしながらご覧ください。

岩木川


 「津軽の母」とも呼ばれる岩木川は、白神山地にその源を発し、弘前市、藤崎町、五所川原市付近でいくつかの支川を合流し、津軽平野を北上しながら十三湖を経て日本海に注ぐ一級河川です。自然環境に恵まれた流域には貴重な動植物が繁殖している他、昔から水運が発達し、藩政時代には弘前と十三湊を結ぶ経済交流の「要」でもありました。しかし、反面、「雨三つぶ降ればイガル(※イガルとは岩木川が怒って氾濫するという意味です)」といわれていたように大変な暴れ川で、ひとたび豪雨となればたちまち氾濫して人々の生命や財産を奪い、また、洪水で没した田畑は長い間放置されたといわれています。

岩木川統合頭首工


 そんな中で人々は洪水の度に「堰(用水路)」を人力で何度も作り直し、新田の開発などを進めてきた分けですが、弘前藩の歴代藩主にとっても、岩木川の治水は大きな課題だった分けです。
 この「岩木川の水害との戦い」は、現在でも変わらず、台風や大雨による増水・氾濫の被害は、たびたび新聞やニュースで取り上げられています。杭止神社へ行く途中には「頭首工」があり、水量の調節・管理を行っていますが、その側にはいくつかの「災害復旧記念碑」
災害復旧記念碑
が立てられていました。

杭止神社


 さて、「義人」川崎権太夫は室町時代の人で、伝承によると
~ 文明4年(1472年)、田植え期直前の大豪雨により岩木川が大氾濫し、取水口に積み上げた石俵が一夜にして押し流され、更に続いた豪雨のため復旧工事も手の施しようがない苦境に陥った。農民達の難儀を見かねた神官・川崎権太夫は、4月26日、水神の怒りを静め永く堰口を守らんと決し、身を清め白装束に身を包み、農民達に「わが身川底に沈まば腹の上に杭を打ちて石俵を積むべし。」と告げ、白馬にまたがり激流に身を投じた。農民達は怯え、泣きながら念仏を唱え、杭を打ち付けた。(※杭止神社由緒書き他からの引用です)~ とされています。
 以来、ここの辺りは「杭止堰」と名づけられ、昭和37年には杭止神社が建立され、尊い「人柱」となった権太夫は堰神として祀られています。拝殿
杭止神社拝殿
には、今まさに激流に飛び込まんとする川崎権太夫の絵馬
川崎権太夫の絵馬
が掲げられていました。

岩木川淵


 この川崎権太夫の娘も後に父の後を追うように入水したとされていて、次のような伝説が残されています。
~ 湯口の奥、紙漉沢(かみしき ざわ)部落の近くに機織淵(はたおりぶち)という淵があり、杭止の堰で人柱となった川崎権太夫の娘が、あとを追って投身したといい、晴天の日には川底に娘が織った布が見えるという。ー『青森の伝説』角川書店ー ~ 
 「淵の底に機を織る女性がいて、機織の音が聞こえてくる。」という各地に残るこの「機織淵」の伝説。ここ津軽のそれは、悲壮な「人柱」の伝承に感銘した後世の人々が語り継いできたものなのでしょうか。。

                            ☆つがるみち☆
関連記事

記事を読んでいただき、ありがとうございます。よろしかったら、応援をお願いします!

                 日本史 ブログランキングへ    にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ にほんブログ村    


Comment

Trackback
10-2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

«   »

カテゴリー

openclose

グループ別記事

よろしくお願いします!
⇩に参加しています。応援してくださると励みになります!
にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ
にほんブログ村        

歴史 ブログランキングへ
Welcome
 記事を更新しないままに10月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
My Profile
Author:korekarada       ふるさと「東北・青森県」の史跡を巡り、感想などを綴っています。ときには、まだ見ぬ地方への憧れを「バーチャル旅行記」として、書いていきたいと思います。
My Friend
Thanks!
現在の閲覧者数:
My Contents
記事で紹介しているContentsをまとめています。ご覧ください!
コメント&トラックバック
Comments<>+-
Trackback <> + -
QRコード
QR