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Category: ふるさと【東北・青森】 > 藤崎町   Tags: つがるみち  名木めぐり  

我が身をもって2「堰神社」ーつがるみち38

 南津軽郡藤崎町には、前九年の役で源頼義・義家軍に敗れた安倍貞任の遺児・高星丸がここに落ち延び、藤崎城を築いて安東氏の始祖となったという話が伝えられています。また、鎌倉時代に時の執権・北条時頼の寵愛を受けた唐糸御前が藤崎へ落ち
唐糸御前史跡公園
、この地で生涯を終えたという伝説など、古くからの伝承が数多く残されているところです。
 そんな藤崎町にも、水害から人々の命や生活を守るために「人柱」となった人物の話が語り伝えられています。名前は堰八 安高(せきはち やすたか)。安高を祀る堰神社を訪ねてみました。  ※以下、画像と○○○○をクリックしながらご覧ください。

堰神社


 堰神社は藤崎町内の細い路地の曲がり角付近にありますが、石造りの一の鳥居をくぐると、思ったよりも広い境内
堰神社境内
に出ます。鳥居のそばには「水神」・堰八 安高を祀る社にふさわしく庭園風の池
境内池
が造られていました。正面のどっしりとした拝殿
拝殿
の内部は拝観できませんでしたが、中には、堰八 安高が人柱となった場面を描いた絵馬?が奉納されているということです。
 この拝殿の隣りに神明宮
神明宮
が建っていますが、ここの狛犬
神明宮狛犬
の片方は、子どもの頭を撫でているような格好で、とてもほほえましい感じがします。向かい側には小さな天満宮。
天満宮
堰八 安高の霊を鎮魂するために建てられたのでしょうか。

旧藤崎堰付近


 さて、堰八 安高は通称を太郎左衛門といい、前述の安倍貞任の子・高星丸の子孫であり、「堰八」に住み、「堰守」をしていたので氏を堰八と称したといわれています。
 当時(安土桃山~江戸前期)、この辺り一帯を流れる浅瀬石川の中流域には下川原堰、枝川堰、小阿弥堰、藤崎堰、横沢堰がありましたが、安高は「藤崎堰」の堰守を務めていました。この藤崎堰は、現在の黒石市・境松付近(※右画像)にあり、慶長年間には出水のたびに堰を破られ、莫大な費用と労力を投じてこれを修復するものの、堰の崩壊は止まらなかったといわれています。
 人々の苦しみをみた安高は、自ら人柱となって堰の崩壊を防ぎ止めようと、津軽藩主に許可を願い出ましたが、「国法に背く行為」として許されませんでした。しかしながら、その後も水害による堰の決壊が続いたため、安高の願いが通じ、ついにその許可がおりた分けです。安高は大いに喜び、一週間潔斎し、慶長14年(1609年)4月14日、検視役人と感涙にむせぶ村民の面前で水中に身を投じて人柱となったということです。先回の川崎権太夫同様、悲壮な話です。

堰神社本殿


 この話には後日譚があり、安高の志を賞した藩主はその子どもに田地を与えるお墨付を授けましたが、その後、そのお墨付を盗まれてしまったために賞田を没収され、一家は零落したということです。ところが、寛永15年(1638年)、氾濫のために堰はまた崩壊し、大被害を被った村人達からは、「これは賞田を没収された安高の霊が祟ったものである」という声が上がりました。奉行はこの旨を藩主に申し出、翌16年(1639年)に安高の霊を祀ったところ、以後水害は絶えたと伝えられています。藤崎に安高を祀る福田宮堰神社が創建されたのは正保2年(1645年)のことでした。

 境内には一本の見事な大銀杏
大銀杏①
があります。樹齢400年余りといわれるこの大樹。堰八 安高の供養のために植えられたものなのでしょうか。その大きな姿から
大銀杏②
、安高の思いが伝わってくるようです。

                            ☆つがるみち☆
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 しばらく記事を更新しないままに八月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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