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Category: ふるさと【東北・青森】 > 青森市   Tags: つがるみち  名木めぐり  

源常林の大銀杏「姥神社」ーつがるみち41

画像と○○○○をクリックしながらご覧ください。

源常林の大銀杏


 浪岡城址から少し南へ進むと「北中野」という集落がありますが、ここに「源常林の大銀杏」
大銀杏の場所
と呼ばれる名木があります。浪岡川と正平津川に挟まれたところに大きな溜池
農業用の溜池
があり、その側にこの大銀杏はあります。樹齢は500年以上、高さ約21m、幹回り約6.5mといわれるこの巨木は、古くから信仰の対象となっていたようです。
 この大銀杏の付近は現在ではりんご畑になっていますが、昔ここには「源常館」という平山城がありました。その築城の時期や築城主は不明とされていますが、通説では、南北朝時代の末頃、北畠氏がこの地に入部したときに築いたとされており、浪岡城に移るまでの居城であったといわれています。
 大銀杏から少し坂道を登った所には北畠神社と奥都城
北畠神社と奥都城
があり、空堀の跡
空堀?
なども見られ、ここが北畠氏にとってひとつの「聖地」であったことを思わせます。

姥神社


 大銀杏の前にある鳥居をくぐると、小さな祠と「源常林姥神社」と記された扁額が置かれています(扁額は元々は鳥居に掲げられていたものでしょう)が、隣りに由緒書きがありました。それによると「(この大銀杏は)奈良朝和銅二年、道昭大僧都が行岳(※行岳は浪岡の旧名)天王山玄上寺を建立し、銀杏の種子を蒔き、大木となったが、八百年前に玄上寺が焼失したので銀杏も枯れた。その後、津軽十三城主・藤原秀栄の子が乳母が病死したので墓の印として銀杏の枝をさしたのが大木となったのです。」とありました。
 また、ここには「炭焼き藤太と夫婦となった福姫は藤太が亡くなった後、姥(老婆)を連れて都へ戻る途中、その姥も病で亡くなってしまった。福姫はその墓の上に銀杏の杖をさして都へ上った。それが生長し大銀杏になった。」という「美人川伝説」の後日譚も伝えられています。
 藤原秀栄の子の「乳母」、福姫の「」の話を物語るように、道路の向かい側には源常林姥大明神
源常林姥大明神
の社があり、そばには朽ち果てた鳥居
朽ち果てた鳥居
もありました。後ろの小高い丘は「御廟館」と呼ばれ、そこまで参道が続いていたと思われます。

津軽山唄


 「源常」という地名が「玄常寺」に因んだものかどうかは分かりませんが、この大樹は、戦国期には既に広く知られていたようで、津軽の代表的な民謡「津軽山唄」の中でも「♪浪岡 浪岡が 源如林の 銀杏 銀杏の木は 枝は浪岡 葉は 葉は黒石 花は弘前 城 城に咲く 種はお城の 御殿 御殿薬♪」と歌われています。この津軽山唄の基は、津軽為信が浪岡城を攻略した際、祝宴の席で家臣の一人が唄ったものといわれていて、大銀杏のそばには、その石碑も立っていました。

 さて、由緒書きに「藤原秀栄」の名前が出てきますが、そこには先回の「美人川伝説」同様、津軽氏の足跡が感じられます。

 津軽為信は豊臣秀吉が天下統一を果たした頃(1590年頃)には、南部氏の支配下にあった津軽地方を既に手中におさめていましたが、秀吉の「奥州仕置」の際、南部氏は津軽氏の祖・大浦光信が南部方の武将であったことなどから「津軽は元来、我が領地」を主張しました。そこで為信は、自らの家は「藤原氏の系統」であることを唱え、本領安堵に成功した分けです。その系図上で「始祖」とされたのが「藤原秀栄」。藤原秀衡の弟であり、十三湊を中心に津軽一帯を治めていた「十三藤原氏」の先祖です。為信以降、歴代の藩主も藤原姓を名乗り、「津軽氏は津軽を治める藤原氏」という認識を定着させていった分けです。大銀杏の由緒書きにある話も、そんなことを踏まえて伝えられたものだと思います。

 「源常林の大銀杏」は、津軽・浪岡の歴史を見つめてきた古木です。高さはともかく、樹齢は500年よりももっと古く、幹回りももう少しあるように見えました。
⇒源常林大銀杏

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 記事を更新しないままに10月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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