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Category: ふるさと【東北・青森】 > 弘前市   Tags: つがるみち  

兼平石と「天満宮」ーつがるみち55

 コンクリートが普及する前までは、家の土台や道、橋、石碑などの多くは石で造られていた分けですが、津軽地方では古くから「兼平石(かねひらいし)」と呼ばれる板状の輝石安山岩が多く利用されたといわれています。
 その石の名前の由来となった所が弘前市・兼平地区(旧岩木町)で、ここに「兼平天満宮」があります。弘前天満宮とともに、卯年生まれの一代様であり、また、兼平石で造られた中世の「板碑」が残っている所としても知られている社です。

兼平天満宮二の鳥居


 石造りの大鳥居
兼平天満宮一の鳥居
からしばらく進むと境内が見えてきます。手前の神池
兼平天満宮神池
をよく見ると、小さなウサギの像が置かれており、ここが「卯年の一代様」であることを思わせます。
 菅原道真を祭神とするこの神社は【「天神様」として、深く信仰されてきた社で、弘安年中(1278-1287年)現在の弘前市 富栄より兼平左近という武士が当地に遷座して祀ったとされ、代々修験道の持宮であり、・・慶長8年(1603年)津軽為信が再興し、社殿を修理。正保2年(1645年)、3代藩主・信義が神楽殿を造営した。 ※由緒書きより】とされています。

兼平天満宮参道石段


 二の鳥居からは社殿に向かって石段が延びていますが、その途中に中世の板碑
参道内の板碑
があります。板碑は、鎌倉時代から室町時代にかけて多く造られた卒塔婆(供養塔)で、板状の石に梵字、仏像、願文、名前、年紀などが刻まれたものですが、死者の冥福を祈る追善供養碑と、自分や縁者の死後の冥福を祈念するための逆修石塔碑があるといわれています。ここの境内に建てられているものは、永仁4年(1296年)や康永3年(1344年)の年号をもつものなど合わせて7基で、青森県の中世の宗教文化を探る上で、貴重なものとされている分けです。  ⇒天満宮板碑
天満宮板碑

 板碑群を過ぎると邪悪な霊の進入を防ぐためか「賽神の祠」
賽神
があります。ここが神域と人界との境界ということでしょうか。

兼平天満宮社殿


 社殿やその周りには、祭神・菅原道真に因んだものがいろいろありました。「学問の神様」にあやかりたいということで、拝殿の前にはたくさんの合格祈願絵馬
合格祈願絵馬
。そばには「筆塚」
筆塚
もあります。窪んだ大きな石は「硯」なのでしょうか。また、「菅原道真といえば牛」ですが、境内には大きな牛の石像
牛の石像
が立っていましたし、拝殿の中には牛に乗った菅原道真
道真の絵馬
を描いた絵馬も掲げられていました。
 ところで、ここの狛犬はとても特徴があります。めずらしいというかびっくりというか。。由緒書きでは、この狛犬は安永2年(1773年)の「高麗犬」と紹介されていますが、そののっぺりした表情や丸坊主の頭を見ると、思わず笑ってしまいます。
  ⇒天満宮狛犬
天満宮狛犬


 
 さて、「兼平石」ですが、この石は神社から少し離れた高館山
高館山
の麓がその産地で、最盛期には【(その採掘現場には)畳より大きな平らな石が数10枚も重なり合っており、それを1枚ずつはがした。毎日作業員5-6人が露天掘りに従事し、トロッコで岩木町五代地区に石を運び、そこから各地に馬で運ばれて行った。 ※Web東奥「あおもり110山」より】とされています。大正時代の末期には、「採掘現場の近くに飲み屋が立つほどにぎわった」のだとか。。津軽の建築文化を支えてきた石だった分けです。

 この高館山には、昔、安藤氏一族が立てこもり、南部氏と攻防を繰り広げたという伝承が残っていますが、南部氏に水の手を止められた一族は空堀に米を入れて、水が十分あるように見せかけた」といわれています。寄せ手に水を止められた苦境を悟らせまいとするこの「白米城の伝説」は、五所川原市・飯詰城にもありましたが、形を変えながらも県内には多く残っているようです。

                            ☆つがるみち☆
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 しばらく記事を更新しないままに八月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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