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  ーおじさんのバーチャル旅行記!ー                      

 
Category: ふるさと【東北・青森】 > 五所川原市   Tags: つがるみち  

太宰治のまち2「雲祥寺」ーつがるみち68

 金木町には「太宰治記念館」をはじめ、郷土の作家・太宰治を「物語る」ものが数多く残されています。
 人々の憩いの場所でもある「芦野公園」は、芦野湖を含む約80haの自然公園。園内には2,200本もの桜の木が植えられており、「日本さくら名所100選」にも選ばれている公園で、弘前公園と並ぶ桜の名勝地です。
 ここは幼い頃に太宰もよく遊んだ所だそうで、園内を「走れメロス号(津軽鉄道)」
園内を通る津軽鉄道
が走っており、橋のたもとには「太宰治文学碑」も建てられています。この文学碑
太宰治文学碑
には、「撰ばれてあることの恍惚と不安と二つわれにあり」という、ヴェルレーヌの詩の一節が刻まれており、上部には「不死鳥」がのっていますが、これは「太宰の生まれ変わり」を意味するものなのだそうです。この碑の前では、例年6月19日(太宰の誕生日)に、生誕祭(以前は「桜桃忌」と呼ばれていた)が開催されます。

津軽三味線会館


 ところで金木町は「津軽三味線」が生まれたまちとしても知られていますが、芦野公園の一角にも「津軽三味線発祥之地」
津軽三味線発祥の地
という記念碑が建っています。

 津軽三味線は、バチを叩きつけるように弾くその打楽器的な奏法と、速いテンポの曲が特徴とされますが、明治時代に津軽地方で「ボサマ(坊様)」と呼ばれる盲目の旅芸人が家々を回り、軒先で三味線を弾いて、お金や食べ物をもらって歩く「門付け(かどづけ)」の芸として広まったといわれます。
 その始祖が、金木生まれの「仁太坊(にたぼう)本名:秋元仁太郎」という人で、仁太坊は【幼くして天然痘にかかり生死をさまよった末に失明してしまった。さらに子供時代に両親を失って天涯孤独となった。彼は生きるために門付けを行い、毎日の糧を求めて三味線を弾き歩いた。他のボサマより目立つために、より大きな音・派手な技を追求するようになり、やがて「叩き奏法」を編み出して自分の三味線芸を創り上げていった。※Web『発祥の地コレクション』より】といわれています。弟子達には、「人真似で無く汝の三味線を弾け!」と教え、多くの後継者達を育てたのだとか。

 金木八幡宮の隣の「津軽三味線会館」には、津軽三味線の歴史や民謡、郷土芸能等を紹介している展示室があり、多目的ホールでは津軽三味線のライブステージなども行われています。

雲祥寺入口


 この津軽三味線会館の道路を挟んだ向かい側に「雲祥寺」という寺院がありますが、ここもまた太宰の「幼少時の思い出」
雲祥寺案内
が詰まっているお寺です。

 入口から中へと進むと、地蔵堂
雲祥寺地蔵堂
があります。その側に、後生車
雲祥寺後生車
がありますが、「後生車」とは卒塔婆の一種で、通る人に塔婆にある輪を回してもらうことで、供養になるといわれるものです。幼い頃、太宰は当時の後生車の鉄の輪を日の暮れるまで回したといわれていて、『思ひ出』の中で【 そのお寺の裏は小高い墓地になつてゐて、山吹かなにかの生垣に沿うてたくさんの卒堵婆が林のやうに立つてゐた。卒堵婆には、滿月ほどの大きさで車のやうな黒い鐵の輪のついてゐるのがあつて、その輪をからからして、やがて、そのまま止つてじつと動かないならそのした人は極樂へ行き、一旦とまりさうになつてから、又からんと逆にれば地獄へ落ちる、とたけは言つた。】 と述懐しています。
 後生車の上には「汝を愛し、汝を憎む」と刻まれています。これは、小説『津軽』にある、太宰の「故郷に贈る言葉」で、後に郷土の「金木文化会」発会式に出席した折りも、機関紙「金木文化」に同じ言葉を寄せたとされています。
 ー 人一倍愛着を持ちながらも、自分を(その生き様を)拒み続ける故郷・・そんな故郷に対する太宰の複雑な思いや心の葛藤を思わせる言葉です。

奥津軽大観音


 後生車を見た私は山門
雲祥寺山門
へと向かいましたが、その側に巨大な観音様が立っていました。
 「奥津軽大観音」と名づけられたこの観音像は高さが約10m。平成13年11月に完成したものです。雲祥寺HPでは、その建立について、【いよいよ新しい世紀が始まりました。この難値難遇の節目の秋(とき)、雲祥寺では「奥津軽大観音」を造立するという発願を立てました。思えば過ぎ去った20世紀は戦争の100年であります。愛する夫、愛する妻、そして・・愛する子を大勢の方々が失いました。新しい100年が今始まりました。この世紀を平和と安らぎの100年とするべく悲願を込めてこの造立を決意した次第です。】と紹介しています。
  ⇒奥津軽大観音

                          ー 次回へ続きます。

                               ☆つがるみち☆
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 記事を更新しないままに10月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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