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Category: ふるさと【東北・青森】 > つがる市   Tags: つがるみち  

豊作祈願「三新田神社」ーつがるみち70

 木造町は、弘前藩2代藩主・津軽信枚の「新田開発令」以来、3代・津軽信義の頃から新田開発が行われた所で、続く4代・津軽信政の治世には大規模な開発が進められました。
 その信政は、新田の開発がほぼ成った貞享元年(1684年)に当時の「木作代官所」に仮宿を建てますが、その時に手植えした松は「千代の松」
千代の松
と呼ばれ、現在も残っています。
 当時、主に開発が行われた所は「木造(現つがる市)」「金木(現五所川原市)」「俵元(現五所川原市)」で「津軽三新田」といわれますが、開発にあたり信政が延宝年間(1672年)に造営し、「新田開発五穀成就」を祈願したのが三新田神社です。

三新田神社一の鳥居


 木造町の中心街、つがる市役所の側にこの神社はあります。その鳥居には、しめ縄と共に多くの「米俵」
鳥居の米俵
が取りつけられていました。これは町内会の皆さんが
町内会の皆さん
例年、奉納しているもので、「三十三俵しめ縄奉納」と呼ばれています。
 300kg以上の大しめ縄と33の俵を奉納し、新年の五穀豊穣を祈るこの催しは、この地域では数百年前から続く伝統で、俵作りの技術後継者不足もあり、いったん途絶えたそうですが、約20年前に復活したとのことです。古来、数字の「3」は神聖な数で「多数」を意味し、「3」が並んだ「33」は「無限」を表すとされるところから、「多くの恵み=豊作祈願」につながるもののようです。

三新田神社参道


 さて、由緒によるとこの社は元和元年(1615年)、「産土神」として建立されたのが始まりとされています。津軽信政による造営の際には、神明宮と稲荷宮を勧請し、御神体として、 藩祖・為信秘蔵の兜の鍬形の御前立小鏡が納められたといわれています。
 御祭神は天照皇大神をはじめ、譽田別命・宇加魂命・大宮姫命・猿田彦命で、歴代の藩主や地域の人々の崇敬も深かった神社で、明治期には、氏子の方々の熱意により、正殿・拝殿・神楽殿等が造営され、現在に至っています。

三新田神社境内


 参道を進んで拝殿の前まで行くと狛犬
狛犬
と共に一対の神馬像。
一対の神馬
木造町は「馬のまち」でもあります。
 境内にはいくつかの摂社が建っていますが2つ並んだこのお堂は
事比羅神社と天満宮
事比羅神社と天満宮のようです。こちらは豊穣の神・稲荷宮。
稲荷宮
柱には小さな龍
小さな龍
が巻きついていました。

 拝殿の前に「夫婦イチョウ」
夫婦イチョウ①
という町の名木がありましたが、このイチョウ、よく見ると片方は先が欠けていました。
夫婦イチョウ②
折れたのでしょうか、分けがあって切り取られたものでしょうか。。

 境内には、多くの猿田彦命の碑
猿田彦命の碑
と共に二十三夜塔
二十三夜塔
が並んで立っています。二十三夜塔は「月待塔(つきまちとう)」のひとつで【特定の月齢の夜に集まり、月待行事を行った講中で、供養の記念として造立した塔である。月待行事とは、十五夜、十六夜、十九夜、二十二夜、二十三夜などの特定の月齢の夜、「講中」と称する仲間が集まり、飲食を共にしたあと、経などを唱えて月を拝み、悪霊を追い払うという宗教行事である。~wikipediaより~】とされています。十三夜は虚空蔵菩薩を、十五夜は大日如来、二十三夜は勢至菩薩をそれぞれ本尊として祀ったとされていますが、昔から月は勢至菩薩の化身であると信じられていたことから、二十三夜講が最も全国に広がったといわれています。ここでもまた「お講」が行われ、人々が集まっていたのでしょうか。

 三新田神社の境内には、歴代藩主の手植えによる木々があるなど、津軽家の崇敬も厚く、昭和39年には津軽華子様が、父義孝氏とともに結婚報告に参拝された神社としても知られています。

     ※画像はいずれも昨年12月のものです。

                               ☆つがるみち☆
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 記事を更新しないままに10月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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