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Category: ふるさと【東北・青森】 > 弘前市   Tags: つがるみち  

雪の鶴亀門「誓願寺 2」ーつがるみち80

 誓願寺は慶長元年(1596年)に、津軽為信が母親の菩提を弔うために岌貞上人を招いて、平川市・大光寺に開山したのが始まりと伝えられています。
 後に弘前城が築城されるにあたって現在の地に移された分けですが、その創建や移築に至る過程には、様々な紆余曲折がありました。それは、為信による津軽統一のための戦いと深く関わっており、誓願寺の「歩み」は、津軽の「戦国時代末期の歴史」ともいえるような気がします。

大光寺城址


 津軽支配を目論む為信にとって、大光寺城は一帯を抑える要衝としてぜがひでも確保したい城でした。
 当時の大光寺城は、南部氏の支配下にあり、滝本重行が城主となり、多くの支城を配下においていたとされていて、石川城
石川城址
や、北畠氏が守る浪岡城
浪岡城址
とともに南部氏の重要な拠点となる広大な城郭
大光寺城
だったといわれています。

 為信は天正3年(1575年)の夏、4000人もの大軍を率いてこの城を攻めましたが、城代・滝本重行は700人の手勢を率いて、本陣まで切り込むなど奮戦し、為信軍はあえなく敗退。この戦いの最中、為信は馬の足を泥田にとられましたが、近習の活躍により、辛くも窮地を脱したといわれています。
 その後、翌天正4年(1576年)正月元旦、新年の祝賀中を為信に奇襲され、大光寺城は落城。滝本重行は南部に逃れます。しかしながら滝本重行ら南部方は、天正7年(1579年)7月、1000人の兵で津軽に侵攻し、平川市・六羽川流域で大激戦を繰り広げます。大光寺城を為信が完全に掌握したのは、この「六羽川合戦」に勝利してからのことでした。
 その後、慶長4年(1599年)、為信は娘婿の津軽建広(たけひろ)を城主としてこの地を支配する分けですが、誓願寺が創建されたのはこの頃のことだと思われます。

弘前城


 新たに大光寺城の主となった津軽建広は、相模・北条氏の家臣でしたが、後に浪人しているところを為信に見い出され、その三女・富姫を娶って津軽氏に改姓した人物です。富姫は、若くして病死したといわれており、その死を悼んだ為信と建広は、それぞれ三重の塔と観音堂を建立したといわれていますが、津軽三十三霊場・大光寺慈照閣はその跡です。

 さて、慶長12年(1607年)に為信の長男・津軽信建(のぶたけ)と為信が相次いで亡くなると、津軽家では家督相続をめぐる争い(津軽騒動)が起きます。為信の三男・信枚と長男信建の遺児・熊千代が藩主相続を争った分けですが、このとき、熊千代を擁立したのが信建の側近でもあった津軽建広でした。
 結果、熊千代派は粛清され、信枚が2代目藩主となる分けですが、津軽建広は津軽追放を命じられ、江戸城に医師として仕えたとされています。その後、大光寺城は廃城となり、信枚により弘前城の築城が本格化していく分けです。

誓願寺山門


 ところで、弘前城の築城にあたっては、大光寺城にあった追手門がそのまま移築されましたが、それが現在の北門(町名から亀甲門とも)です。築城当時は、鰺ヶ沢と弘前を結ぶ「大間越街道」が主要道であったため、この門が追手門(正門)とされていたようです。
 ⇒弘前城北門
 この北門の柱には大光寺城をめぐる戦の跡(矢傷など)
北門の柱
が残されていて、当時の激しい合戦の様子を今に伝えています。

 ここ誓願寺の山門は、江戸時代中期のものとされていますが、実は、大光寺城の門と同様、誓願寺が現在の地に移ってきたとき、大光寺にあった寺院のものを移築したものだともいわれているのです。

 ー だとすれば、この美しい「鶴亀門」は、戦国の戦いや津軽家の家督争いの様子などを見つめてきた山門である・・ともいえそうです。
                      ー 次回へ続きます。

                               ☆つがるみち☆
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