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Category: ふるさと【東北・青森】 > 中泊町   Tags: つがるみち  津軽の北斗七星  

津軽の北斗七星「富野猿賀神社」ーつがるみち122

「下の猿賀さま」といわれる富野猿賀神社。この地における新田開発の祈願所であった般若寺に猿賀堂が建立されたのは、文化4年(1807年)頃、同寺の住職・覚範が建立を弘前藩に出願し、許可を得、文政8年(1815年)に平川市・猿賀神社から分霊し、深砂大権現を祀ったことが始まりとされています。
 以来、地域の精神的な拠り所として敬われてきた分けですが、例年旧暦8月に行われる大祭は「猿賀大権現例大祭」
「猿賀大権現例大祭」
と呼ばれ、多くの参拝客で賑わうとのことです。

 般若寺の本堂
般若寺
の手前には弁天宮があり、弁財天が祀られています。いくつかの鳥居
参道
をくぐると神社の拝殿の前にたどりつきます。

 ※画像はクリックで拡大します。

  
弁財天
拝殿の前
神馬
狛犬



富野猿賀神社拝殿


 ここ富野猿賀神社は、200年前に分霊を受けたときから変わらずに深砂大権現を御祭神としてきた分けですが、社号標をはじめ、拝殿前の扁額、あるいは拝殿の中の奉納額にも「深砂(沙)」の文字が刻まれていて、その歴史と信仰の深さが伺えます。
 ⇒深砂大権現 ※画像複数

 横長の拝殿
拝殿
には、たくさんの奉納額をはじめ、絵馬、草鞋などが納められていました。中には、こんな権現様(獅子頭)
獅子頭
もあったりして、ちょっとドッキリです。

船絵馬


 さて、この神社の大きな特色は、拝殿の壁に所狭しと数多くの「船絵馬」が奉納されていることです。
【猿賀神社には、奥津軽一円から北海道松前まで広域にわたる人々によって奉納された船絵馬88枚が一括して保存されており、中里町文化財に指定されています。おもに江戸時代後期から明治時代末にかけて奉納された船絵馬は、100年あまりの歳月を経ているにもかかわらず、今なお鮮烈な色彩をとどめており、往時の水運や船体構造に関する資料として、あるいは「下の猿賀様」信仰の一面を示す民俗資料として重要な情報を提供しています。】

 ー 88枚にものぼるこの船絵馬・・・内陸部なのに何故「船」?と思いますが、これはやはり、藩政時代に岩木川~十三湊にかけて水運が盛んだったことを物語っているようです。【弘前藩は岩木川流域に御蔵を設けて年貢米を納めさせていましたが、それらは春になるといわゆる「小廻し船」で十三湊に輸送され、さらに鰺ヶ沢や北海道松前などに運ばれました。岩木川から十三湊を経て鰺ヶ沢に送る輸送方法は“十三小廻し”と呼ばれました。岩木川の旧流は、富野付近で大きく蛇行しつつ猿賀神社の西側を流れ、往時は境内から大型船の帆が見えたとされています。また風のないときは綱で曳船をしたとされ、曳船用の道も富野側にあったと伝えられています。】

 かつては、岩木川と十三湖が合流する地点は、突風が吹き、船が転覆することも多かったといわれています。【小廻し船の船頭たちは、川口での安全を船から見える猿賀神社に祈り、いつしか船絵馬を奉納するようになったとは考えられないでしょうか。】 ※【】はいずれも「中泊町博物館」HPからの引用です。

 天保2年(1831年)~明治43年(1910年)の間、およそ80年間に渡って奉納され続けたこの船絵馬。その奉納者は、十三、小泊地区などの日本海沿いの村にとどまらず、北海道方面の方々の物もあります。このことは、十三湊交易圏の広がりを物語るものです。また、地元の農民による奉納も多く、漁業や商業のみならず、農業においても、この富野猿賀神社は信仰を集めてきた神社だった分けです。

 ⇒富野猿賀神社船絵馬 ※画像複数


                              ☆つがるみち☆
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 しばらく記事を更新しないままに八月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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