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Category: ふるさと【東北・青森】 > 弘前市   Tags: 津軽統一までのあゆみ  

となりのまちー弘前市「宗徳寺」

 津軽家の菩提寺である長勝寺を訪ねる前に、ぜひ、立ち寄ってみたいお寺が二つありました。まず、そのうちのひとつ「宗徳寺」を訪ねてみました。この辺り(弘前市西茂森)は「禅林街」と呼ばれています。禅林街は弘前城が築かれた翌年(1612年)、二代目藩主の津軽信枚(のぶひら)が、津軽一円から曹洞宗のお寺を集めた寺院街で、33の禅寺が林のように並んでいることからその名前がつけられたとされており、同じ宗派の寺院が、このようにまとまって建っている所は全国でもめずらしいといわれています。禅林街は大きく分けて「上寺通り」「下寺通り」に分けられますが、宗徳寺は「下寺通り」にあるお寺です。
 宗徳寺は、初代藩主、津軽為信が実父の武田守信の菩提を弔うために建てた由緒ある寺院ですが、私が訪ねようと思ったきっかけは、関ヶ原の戦い(1600年)の後、津軽に逃れてきた石田重成(石田三成の次男)の墓があることでも知られているお寺だからです。
 この三成の次男、重成と三女の辰姫(辰姫が、この時、兄と一緒に逃れたかどうかについては、諸説あるようです)を津軽に逃したのは、為信の嫡男であった津軽信建(のぶたけ)です。信建は、大阪城で豊臣秀頼に小姓として仕え、津軽家の正式な後継者として期待に違わぬ活動をしていました。しかし、病のために、慶長12年(1607年)、死去したといわれています(その後、為信も亡くなり、津軽家は三男の信枚が継ぐことになります)。この信建の烏帽子親が石田三成だったのです。重成を津軽に逃したのは、そういう恩義に報いるためだったのでしょう。因みに信建の子どもの熊千代(大熊)は、為信が手元にあずかっていましたが、為信は誤って、この孫の顔に火傷を負わせてしまいました。信建は熊千代を引きとろうとして、家臣の天童氏を使者として送りましたが、要を得ず、結局、「使者の不手際」とされ、天童氏は罰せられました。これに激怒した天童一族が、当時の居城「堀越城」の本丸に乱入するという事件(天童事件)が起こりました。この事件を契機に、居城が「高岡城(弘前城)」へ移されたことは、以前の記事で述べたとおりです。
 さて、津軽に逃れた重成は杉山源吾と名乗り、その後、津軽氏の保護を受け、隠棲したといわれていますが、重成の長男である吉成(よしなり)は、藩主信枚の娘を妻に迎え、家老職につき、子孫は代々、弘前藩の重臣として仕えました。
 
 宗徳寺は、しっとりとした落ち着きを感じさせるお寺で、広い境内の緑も鮮やかでした。私は、住職さんにお願いして、重成(杉山家)のお墓に案内してもらいましたが、墓碑銘を読み取ることはできませんでした。しかし、吉成のお墓には、はっきりと「豊臣」の文字が刻まれていました。まぎれもなく、三成とのつながりを感じさせる墓碑銘でした。感慨深かったです。
 それにしても、徳川時代には、豊臣家を滅ぼした「奸臣・佞臣」として不当な扱いを受けてきた三成を先祖に持つ子孫たちは、どんな思いで、ここ津軽の地で暮らしていたのでしょうか。。。
                       ☆津軽統一までのあゆみ☆


  ⇩禅林街の周辺を何枚か撮影しました。画像をクリックすると拡大します!




 
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 しばらく記事を更新しないままに八月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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