のんびりとじっくりと!

  ーおじさんのバーチャル旅行記!ー                      

 
Category: ふるさと【東北・青森】 > 弘前市   Tags: つがるみち  巨石と神石  

奇祭ろうそくまつり「沢田神明宮」-つがるみち156

 前回の記事の続きになりますが、旧相馬村を流れる作沢川をさかのぼると、相馬ダムに行き着きます。
 作沢川は、度々氾濫し、流域に広がる農地は洪水のため、大きな被害を受けてきましたが、このダムはその氾濫防止と、合わせて水田やりんご園への用水の供給を図るために建設されたものです。
 その水面や山間に顔を出している岩木山など、このダムから見る景色はとても美しく、観光スポットにもなっているわけですが、川岸の山には、木々の間から大きな岩が屏風のように並んでいるのが見えます。

 その姿形から「屏風岩」と呼ばれているこの岩壁は、【高さ約100mの岩壁が、幅600mにわたり佇立するとともに、学術的に価値の高い植物系が生育し、すぐれた自然環境と景観を形成している。※案内板より】とされ、県自然環境保全地域にも指定されています。紅葉の時期が最も美しいとされ、その景観に惹かれて、たくさんの人々が訪れるようです。

 この岩壁は、ダムから沢田の集落へと続いており、集落の中心部にも大きな岩がそそり立っていますが、その岩の下に赤い鳥居が見えます。神明宮です。

◇屏風岩と沢田神明宮付近

 
相馬ダム
屏風岩①
屏風岩②
沢田集落
沢田神明宮



神明宮参道


 この沢田の神明宮については、【旧藩時代より当時、当地を小倉村と呼び、小倉の神明様と呼称されていた。 明治維新の当時、 氏子数が少なくなり、 藤沢村の藤沢神社 (今の野田神社) へ合祀されるが、 村民の敬神の念が篤く、 昭和二十年大戦終了後に神社制度の改正の期を捉えて昭和二十二年四月十七日宗教法人令に基き、 宗教法人神明宮として復活し、 現野田神社より御神体をお迎えして奉祀する。※青森県神社庁HPより 】とありますが、その起源は定かではないようです。

 江戸時代の紀行家・菅江真澄も、ここを訪れていますが、『都介路廼遠地(津軽のおち)』の中に「いつの時代に祀られたものか分からない」とあります。いずれにしても、古くから集落の産土社であったようです。境内の説明板には、「宮柱太しく立てて岩谷堂に 動きなき世を守る神垣」という、真澄の歌が記されていました。

 真澄が「岩谷堂に」と詠んでいるように、この神社の社殿は、大きな岩壁の真下にあり、鳥居からは、急な石段が真っ直ぐに延びています。社殿の下から上を見上げると、巨大な岩が間近に見え、「崩れるのではないか」と、心配になるほどです。洞窟に社殿をはめ込んだ・・そんな感じです。
 大壁には、いくつかの小洞窟があり、そこには祠も立っていました。
岩窟の祠


◇神明宮社殿

 
神明宮鳥居
神明宮参道
神明宮社殿①
神明宮社殿②
神明宮社殿③


 恐る恐る社殿の中に入ってみました。その中には、御祭神である天照大神の絵馬なども掲げられていますが、奥に洞窟があり、そこにお堂が立てられ、御神体が祀られています。ここが岩谷堂と呼ばれるところなのでしょう。岩壁には、小さな狛犬も置かれていて、とても神秘的な場所です。

◇岩谷堂

 
神明宮内①
神明宮岩谷堂①
神明宮岩谷堂②
神明宮岩谷堂③
岩谷堂狛犬


 この神明宮では、毎年「沢田ろうそくまつり」という祭りが行われます。説明板には、【神明宮の 「ろうそく祭」 は、 旧小正月十五日晩の行事として行われ、 沢田部落の各家庭では売っている最大級のろうそくを準備して社殿のほら穴に灯し、 家内安全、 五穀の豊作を祈願するもので雪の奥山の岩屋堂に灯りがゆらめくさまは神秘あふれている。 】とありますが、この地域に450年以上前から伝わる祭りで、ロウの垂れ具合で豊凶などを占うというものです。

 寒い冬の夜、山間の集落で、境内や岩谷堂に灯るロウソクの炎は、神秘的・幻想的で、正に「奇祭」というべきかも知れません。

 ⇒沢田ろうそくまつり ※画像複数

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※記事の中の○○○○は、以前の記事や画像へのリンクです。また、□(青い枠)で囲まれた画像は、クリックで拡大します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

                                               ☆つがるみち☆
関連記事

記事を読んでいただき、ありがとうございます。よろしかったら、応援をお願いします!

                 日本史 ブログランキングへ    にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ にほんブログ村    


Comment
懐かしい思い出ですね。 
前回からの、相馬村(旧)のははし、
非常に懐かしく読ませて頂きました。
かれこれ四十年以上前になりますが、
この相馬村は、私が弘前にお世話になった年の秋(10月)に
学生サークルの「みちのく生物の会」で弘前市内の主に小学生を
引率した思い出の地になります。
景勝地の「屏風岩」を目当てに野外観察会を計画したのですが、
昼食予定地の「沢田分校」までひたすら歩き、それから「屏風岩」を見学し、帰り道スズメ蜂の巣を威嚇した子供数人が大群のスズメ蜂の奇襲にあって大騒ぎになった記憶があります。
お蔭様で、弘前周りの懐かしい青い時代の思いが蘇り、ブログ主様のご活躍に脱帽です。

Trackback
10-2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

«   »

カテゴリー

openclose

グループ別記事

よろしくお願いします!
⇩に参加しています。応援してくださると励みになります!
にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ
にほんブログ村        

歴史 ブログランキングへ
Welcome
 記事を更新しないままに10月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
My Profile
Author:korekarada       ふるさと「東北・青森県」の史跡を巡り、感想などを綴っています。ときには、まだ見ぬ地方への憧れを「バーチャル旅行記」として、書いていきたいと思います。
My Friend
Thanks!
現在の閲覧者数:
My Contents
記事で紹介しているContentsをまとめています。ご覧ください!
コメント&トラックバック
Comments<>+-
Trackback <> + -
QRコード
QR