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  ーおじさんのバーチャル旅行記!ー                      

 
Category: ふるさと【東北・青森】 > 弘前市   Tags: つがるみち  名木めぐり  

修験の森3「堂ヶ平燈明杉」-つがるみち169

 鎌倉時代から藩政時代にかけて、一大修験場があり、名水「桂清水」がある堂ヶ平ですが、ここには、「天から燈明がおりてきて、光を放つ」という伝説をもつ巨木「燈明杉」があることでも知られています。桂清水でひと休みした私は、さっそくその杉の巨木を探して歩きはじめました。
 前回ご紹介した「山ノ神」の鳥居のそばに、燈明杉への道しるべがあります。

「燈明杉へ170m」
道案内
・・・矢印にしたがって進みました。すぐ目の前に、周りの杉木立と比べて、明らかに太さも大きさも違う貫禄のある大杉
山ノ神付近の大杉
がありました。いかにも燈明が下がるのにふさわしいような枝ぶりで、「これが燈明杉か?」と思いましたが、道標に記された距離と合わないようで、どうやらこの大木ではなさそうです。それにしても、見事な杉の木でした。
 そこからさらに進んで行くと、森の中には「修験場の跡」を思わせるような社がいくつか点在していました。

弁天宮


◇弁天宮
 七福神の一員「弁才天」のお堂です。元来は、インドの河神であることから、水辺や島、池、泉など水に深い関係のある所に祀られている水神ですが、多くの社の境内には神池があります。ここの弁天様
弁才天
も、池の真ん中に祀られていました。


毘沙門宮


◇毘沙門宮
 弁天宮から少し進んだところに鳥居を伴って鎮座しています。毘沙門天
毘沙門天
は「七難を避け、七福を与える」神仏。仏教を守る四天王の一人で、「北方守護の神」とされています。都からみて「北」にあたる津軽には、この神様を祭る社がたくさんあり、その多くは坂上 田村麻呂の伝説と結びついています。

淡島社


◇淡嶋社
 小さな祠が見えたので近づいて見たら淡島社
淡嶋社
でした。草藪の中にポツンと立っていて見過ごしてしまいそうです。周辺にはこんな祠がもっとあるのかも知れません。淡嶋社は、神話では「国造りの協力神」である少彦名命を祀っている社ですが、この神は医薬・穀物・酒造の神として、津軽でも多くの神社に祀られています。

観音堂


◇観音堂
 辺りで一番高い丘の上には観音堂があり、十一面観音が祀られていました。十一面観音は頭の上に11の顔をもち、幅広く人々を見守り、災難回避、病気治癒、財福授与、延命、死後成仏などのご利益があるとされています。ここでは、慈悲の神様
十一面観音堂
として祀られていました。

- 日本では古来より、山そのものを御神体とする山岳信仰が生まれ、山中にある大石や巨木、滝や泉などは神霊・山の神・水神などが宿るものとして崇められてきました。とり分け、山岳に入って修行し、その霊力を体得し、呪術宗教的な活動をすることを旨とする修験者たちは、自然の神を崇め敬い、神仏にその修行の成就を祈願したと思われます。この堂ヶ平山中にある龍神宮、山ノ神、弁天宮、観音堂などは、そのことを物語っているように思います。

燈明杉①


 観音堂からは下りの道が続いていて、歩いて行くと、何と道路沿いの鳥居
道路沿いの鳥居
へと出てしまいました。目指す燈明杉は見つかりません。
 仕方がないので、もう一度山ノ神へと戻り、案内板を見たところ、毘沙門宮を回りこむように燈明杉への道が延びているようです。
 気を取り直して、歩き始めましたが、この登り道、なかなか急で何回か立ち止まって休みました。しばらく登ると杉木立がとぎれ、目の前に大きな杉が現れました。

 巨木の傍らには小さな狛犬と祠
燈明杉の祠
が建っていて、中には山ノ神
祠の山ノ神
が祀られていました。そばにある説明板には、次のように記されています。【「県指定天然記念物 燈明杉」 - この杉がある堂ヶ平一帯は、津軽地方における修験道の中でも古い歴史をもつところである。いつからか定まった時期に天からこの杉に燈明がおり、光を放ったことから燈明杉と呼ばれ崇められ、その燈明の具合により、作物の豊凶などを占ったと伝えられている。また、昭和30年代までは、「かんかけ(鍵掛)」の風習も見られた。樹齢は約700年と推定されるが、樹幹の樹皮にはつやがあり、樹勢はなお盛んで樹姿も整然としている。根周13.5m、幹周6.6m、樹高約33mで、厳鬼山神社の大杉2本に続く巨木である。※説明板より

 「定まった時期」とは「毎年4回、ほぼ同じ時期」といわれているところをみると、四季の移り変わり(春分、夏至、秋分、冬至)を指しているのかも知れません。また、「かんかけ(鍵掛)」とは、いわゆる「願かけ」のことで、「好きな人と結婚できるよう祈願する」風習であるといわれています。

 その姿は、高さ、太さも他の杉を圧倒していて、「孤高の巨木」という感じです。縦横に伸びたその枝は、正に「燈明」を思わせ、とても神々しい感じがします。以前、金木町の十二本ヤスを訪ねたときにも感じたのですが、山中でこのような巨木に出合ったときに、そこに「神様」を見るのではないでしょうか。地元の人々にとっても、この燈明杉は長い間崇められてきた神木だったのでしょう。そして、その前で五穀豊穣や家内安全を祈願していたのでしょう。それは現在でも続いています。

◇燈明杉

 
燈明杉②
燈明杉③
燈明杉④
燈明杉⑤
燈明杉⑥


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 記事を更新しないままに10月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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