のんびりとじっくりと!

  ーおじさんのバーチャル旅行記!ー                      

 
Category: ふるさと【東北・青森】 > 黒石市   Tags: つがるみち  津軽の七福神  

津軽の七福神「愛宕山地蔵院」-つがるみち170

「福をもたらす神」として、日本各地に祀られている「七福神」ですが、津軽にもそれぞれの神様を祀っている「津軽七福神霊場」があります。
 以前に訪ねた平川市の赤倉山金剛寺もそんな霊場のひとつで、このお寺には布袋尊が奉安されていましたが、黒石市にも「えびす神(恵比寿、恵比須)」を祀っている愛宕山地蔵院があります。
 地元・黒石の人々からは「あたごさま」と呼ばれ、親しまれている寺院です。

山門


 この地蔵院は、黒石市内の山形町にある分けですが、すぐ隣には津軽三十三霊場・26番札所である法眼寺が建っています。
 ここはまた、津軽弘法大師霊場第20番札所ともなっていて、次のように紹介されています。
【古くは京都三宝院末の修験道であったが、修験廃止により真言宗となり、醍醐派に属す。本尊勝軍地蔵尊を安置する。承応三年(一六五四)、津軽土佐守(3代藩主:信義)が創建、開基は日蔵という。信英公(黒石初代藩主)が弘前より分知となり、その後元禄十年に黒石三代領主津軽政たけ公が寺禄三十石を下賜、津軽黒石藩代々の祈願所となる。慶長年間津軽為信公が浅瀬石山上(黒石)に愛宕宮を創建、勝軍地蔵尊を勧請する。そのころ地蔵院は愛宕権現といわれていた。のちに浅瀬石山上より岩木町愛宕山橋雲寺に遷座のおり、本尊を寄進されたといわれている。※HP真言宗津軽仏教会「津軽弘法大師霊場」より

 まったくの余談ですが、黒石藩の3代目の当主・津軽政たけは、後に我が国最古の釣りの指南書『何羨録』を著した津軽采女ですが、奥方は吉良上野介の娘「あぐり」で、浅野長矩の妻と同名でした。湯川裕光さんの小説『瑤泉院』
『瑤泉院』
では、松の廊下で上野介が梶川与惣兵衛と、自分の娘の「あぐり」について語っているとき、それを耳にした長矩が「自分の妻と自分を揶揄している」と思い込み、逆上して上野介に斬りかかった、という筋で物語が展開していきます。なかなか面白く、興味深い「忠臣蔵物」でした。

 話がそれましたが、津軽藩2代目・信枚の「黒石・高賀野から、雲にのって将軍地蔵が渡ってきた」という霊夢により築かれた旧岩木町の橋雲寺のルーツは、ここ黒石の愛宕様だった分けです。この地蔵院には、普賢菩薩も合祀されており、辰年と巳年生まれの「一代様」としても多くの信仰を集めています。

 山門をくぐって境内へ進んで行くと、「地蔵院」という名前通り、「身代地蔵尊」や「水子地蔵尊」のお堂があり、本堂とともに、たくさんのお地蔵様が祀られていました。ただ、お堂はいずれも施錠されていて、その中を拝むことはできませんでした。貼り紙によると「いろいろな物の盗難が相次いでいるため・・」とあります。残念なことです。

◇愛宕山地蔵院

 
手水舎
身代り地蔵尊
水子地蔵尊
本堂①
本堂②



えびず神


 さて、「えびす神」は【イザナミ・イザナギの間に生まれた子供を祀ったもので古くは「大漁追福」の漁業の神である。時代と共に福の神として「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす、商業や農業の神となった。(七福神の中では)唯一日本由来の神。※wikipediaより】といわれていますが、「えびす」は大国主命の子である事代主神と同神であるとされていたり、あるいは、古代に東国の者が「東えびす」と呼ばれていたように、異邦の者を意味するともされています。
 しかしながら、私たちが親しんでいる「えびす様」は、「狩衣姿で、右手に釣り竿を持ち、左脇に鯛を抱える姿」で、「えびす顔」と称されるふくよかな笑顔の神様ですが、その信仰の広がりは、中世以降の商業発展と深い関係があるとされています。

 境内を真っ直ぐに進んだところが「大師堂」で、「えびす様」は、このお堂に弘法大師とともに奉安されていました。ここにも鍵がかかっていたために、ガラス越しに少しだけ、その姿を拝むのがやっとでした。

◇大師堂(えびす神)

 
大師堂①
大師堂②
大師堂③
弘法大師
えびず様



黒石よされ由来


 この地蔵院の山門の隣に由緒書きが立っていますが、その中で「黒石よされ」の由来について記しています。
 「黒石よされ祭り」
黒石よされ祭り
は黒石市の名物で、祭り期間中に行われる流し踊りは「日本三大流し踊り」にも数えられています。
「よされ」は「貧困や凶作の世は去れ」という意味であるとされていますが、『黒石よされ節』は、「♪黒石よされ節どこにもないよサァーアンヨ♪」という出だしで、にぎやかに始まります。
 この民謡の中に「♪踊り踊るなら 愛宕の庭(つぼ)でサァーアンヨ 深くなるほど御堂のかげヨサレサァーアンヨ♪」という一節がありますが、「愛宕の庭」とは、ここ愛宕山地蔵院のこと。 - ここは「黒石よされ」の発祥の地でもあった分けです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※記事の中の○○○○は、以前の記事や画像へのリンクです。また、□(青い枠)で囲まれた画像は、クリックで拡大します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

                                               ☆つがるみち☆
関連記事

記事を読んでいただき、ありがとうございます。よろしかったら、応援をお願いします!

                 日本史 ブログランキングへ    にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ にほんブログ村    


Comment
 
うちのお寺を紹介してくれてありがとうございます。

Trackback
08-2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

«   »

カテゴリー

openclose

グループ別記事

よろしくお願いします!
⇩に参加しています。応援してくださると励みになります!
にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ
にほんブログ村        

歴史 ブログランキングへ
Welcome
 しばらく記事を更新しないままに八月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
My Profile
Author:korekarada       ふるさと「東北・青森県」の史跡を巡り、感想などを綴っています。ときには、まだ見ぬ地方への憧れを「バーチャル旅行記」として、書いていきたいと思います。
My Friend
Thanks!
現在の閲覧者数:
My Contents
記事で紹介しているContentsをまとめています。ご覧ください!
コメント&トラックバック
Comments<>+-
Trackback <> + -
QRコード
QR