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Category: ふるさと【東北・青森】 > 深浦町   Tags: つがるみち  名水と霊泉  

トヨの水「深浦神明宮」-つがるみち172

 風光明媚な海岸線が続く深浦町ですが、その歴史は古く、縄文時代の遺跡が数多く発見されているなど、数千年の昔から、ここには優れた文化を持った人々が住んでいたところです。
【深浦発祥の歴史は定かではありませんが、深浦が記録上に現われたのは、今からおよそ1,300年の昔、斉明天皇四年のことで、日本書記には阿部比羅夫将軍が蝦夷討征をして帰順した蝦夷たちを有馬の浜(吾妻の浜)に招いて大響宴を催したと記されています。 ※深浦町HPより
 以後、十三の安東氏の繁栄の拠点であったことから「安東浦」とも呼ばれ、北前船の全盛時代には「風待ちの湊」として栄えてきた分けです。

 一方、自然に恵まれたこの地は、関の亀杉北金ヶ沢の大銀杏などの巨木・名木も多いことでも知られていますが、銀杏をはじめ、たくさんの古木が密集している所は全国的にも珍しいといわれています。
 - そんな深浦町の人々の古くからの信仰を集めてきた社が神明宮で、ここに名水「トヨの水」があります。

神明宮一の鳥居


 道路沿いにある社号標にしたがって少し歩いて行くと、間もなく茅葺屋根の水屋と大きな一の鳥居が見えてきます。この鳥居、石の四角の柱を組み合わせて造られており、あまり見かけない珍しいものです。
 境内は、鳥居から延びた石段を登った高台にありました。石段の上からは深浦の海が見えます。横に広い大きな拝殿の前や後ろには龍神宮などの末社
龍神宮などの末社
が建っていました。いずれも年代を感じさせる古い祠です。

 この神明宮は、【寛永11年 (1634) 津軽2代藩主・信枚が海上航行の安全と国中安泰祈願のため、吾妻館に勧請。元禄11年 (1698) 4代藩主・信政が、吾妻館の宮遠きに付き、中沢鎮座熊野宮に遷座神明宮となり、熊野宮も合祀。しかし、西海岸の豪族であった木庭袋伊豫守頼清が吾妻館を築いた時、木庭袋氏の内神である御伊勢堂を祀り建立 (神明宮) とあるから、1500年代から吾妻館の館神として祠はあったものと推察される。社家となっての初代木庭袋若宮大夫平信貞、「慶長18年 (1613) 中沢熊野宮社司となる」とあるので、寛永11年は2代木庭袋時大夫の時代に津軽藩主信枚が再建のような形で勧請し、4代信政の時代に現在地に遷宮熊野宮も合祀したものと思われる。この拝殿が明治6年に深浦小学校として使われたそうである。※青森県神社庁HPより
 - 「小学校として使われた」そうですが、確かに大きな拝殿です。

 『深浦町史』他によると、木庭袋伊豫守頼清は、「文亀2年頃(1502~1520)に深浦に入り、東妻城を築き、後に南郡平賀の大光寺城主となったが、天文2年(1533)南部高信に攻められ、壮烈な戦死を遂げた。」とされている実在の人物です。その後、木庭袋家は、永禄、元亀、天正年間と戦国の動乱に巻きこまれ、居城(吾妻館、深浦城)は落城。以後、没落し、社家となった。」といわれています。

 境内の一角に「花塚」という石碑がありました。説明書きによると、【安政2年2月に建立されたこの石碑は、表面に「花塚」と刻まれていることから「花塚」と呼ばれています。・・・裏面には文化年中に活躍した浦谷源助の「花塚やきのふの露に蝶ふたつ」の発句と、山崎元雄の和歌「いけ花にこころをこめし□(不明)のらばいく世たむへき神の社に」が刻まれています。】とありました。文化から安政にかけて活躍した深浦の文芸人たちの足跡を残している貴重な石碑のようです。

◇神明宮境内

 
境内から
拝殿
本殿
花塚
手水舎



トヨの水①


 さて、「トヨの水」は、古くから崇められ、愛されてきた霊泉ですが、地元の人々は親しみをこめて「しんめいさまのとよのみつこ」と呼んでいるとのことです(しんめいさま=神明宮、みつこ=清水)。
 境内の手水舎(この手水舎にも満々と水があふれていました)の隣にこんな説明板が立っています。
【このトヨの水は藩政時代から禊、水垢離、茶道の清水に使われ、また往時日本海を往来した北前船にも積み込まれた貴重な飲み水でした。今もなお茶を嗜む多くの人々に愛用されています。】 
 付近に高い山もないのに、いったいどこから湧き出しているものなのか不思議です。

「トヨ」は「豊」なのでしょうか。尽きることのない「豊かな水」は、「豊かな生活」をももたらしたのでしょう。深浦の海を望む高台にあるこの神明宮は、人々の憩いの場であるとともに、「聖地」でもあったのでしょう。

◇トヨの水

 
トヨの水②
トヨの水③
トヨの水④
トヨの水⑤
トヨの水⑥


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 しばらく記事を更新しないままに八月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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