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Category: ふるさと【東北・青森】 > 青森市   Tags: つがるみち  

うつしご本尊「元光寺」-つがるみち175

 梵珠山の麓、青森市大釈迦(旧浪岡町)に元光寺というお寺があります。 山号は「梵珠山」。曹洞宗のお寺です。
「大釈迦」という地名は、かつて一大修験場であった梵珠山に建てられていた「釈迦堂」に因むといわれていますが、この元光寺の旧堂は、昭和15年(1940年)に荒れ寺となっていた釈迦堂下ノ寺を遷したものだといわれています。
「旧堂」と書きましたが、実はこのお寺は、現在、別の場所
現在地
に移されています。

 旧元光寺があった所は、国道7号線沿いで、ここには「柳久保神社」が鎮座していますが、この神社については【御祭神 は大美那能売命 (オオミナノメノミコト)。草創不詳なるも、 もとは梵珠山の近くにあり、 火災で村内沢田に移り、 明治四十三年、 現在地に移ったという。 明治初年には相殿に能野宮・春日神社があった。※青森県神社庁HP 】とされており、この社もまた、梵珠の信仰と深い関わりをもつ神社のようです。

 黒石・弘前から青森、そして五所川原方面へと交通量がとても多い所だからでしょうか、旧堂の跡には交通安全を願って六地蔵菩薩が祀られています。名前は「モビリティ地蔵」。そばには、二十三夜塔なども立っており、かつての面影を残しています。
 六地蔵の後ろには「地蔵堂」も建っていますが、中を覗いて見ると、お地蔵様達には新しい着物が着せられており、以前と同様、地域の人々の厚い信仰を集めていることが分かります。

◇旧元光寺跡

 
柳久保神社
モビリティ地蔵
二十三夜塔ほか
地蔵堂①
地蔵堂②



元光寺


 現在の元光寺は、旧堂からほど近い場所にありますが、高台にある境内からは、
境内から
広く集落を見下ろすことができます。大きな本堂には「元光禅寺」とありました。
 境内の一角には、「子育観音堂」があり、そこからは賽の河原を思わせるような小道が続いており、風車とともに、たくさんのお地蔵様が並んで立てられていました。これもまた津軽らしい風景です。

 この元光寺には、円空作と伝わる「観音菩薩坐像」が安置されています。元々は、梵珠山山頂の釈迦堂に安置されていたものなのだそうです。
 この円空仏は江戸時代前期のものとされ、【円空が本県に滞在した寛文年間のものかどうかは不明である。像容の様式形式的特徴からは青森油川浄満寺像を造立直後の像とみられるが、旧浪岡町内にはもう一体円空仏が残されており、青森から弘前を経て秋田藩領へと向かう行程の途中この地での造像の可能性は極めて高い。図像様式とも円空の寛文年間青森県下及び北海道渡島地方で造像した観音菩薩坐像の特徴にすべて一致し、寛文7年(1667)夏以降における津軽半島造像と一連のものと判断される。この時期の円空仏の頭髪の表現には二種あるが、本像は髻(たぶさ)をあらわさない形式のもので、北海道江差町観音寺像や青森市油川浄満寺像、秋田県鷹巣町糠沢部落像と共通する比較的少ないタイプのものである。頭部に改修がみられ面貌に欠損が著しいなど尊容を損なっているが、寛文7年頃の青森県下における円空仏の特徴を顕著に現している。加えて津軽半島から秋田へかけての北国での円空の造像活動の、帰途ルートが推定できるなど、非常に意義深い。 ※青森県HP「観光・文化・教育」より抜粋

 - 「円空仏」は、自然の木でつくられた素朴な仏像です。地域の仏様として守り伝えられ、愛されてきた分けですが、ここ元光寺の仏も、300年以上もの時を経てもなお、人々ともに生きているのでしょう。残念ながら、この円空仏・・拝観には予約が必要ということで、私は拝むことはできませんでした。
 ⇒参考:普門院(弘前市)の円空仏
普門院(弘前市)の円空仏>


◇元光寺本堂と境内

 
本堂①
本堂②
本堂③
子育観音
地蔵菩薩



 ところで、本堂の中には十一面観音が安置され、境内のいちだんと高い丘には、大きな十一面観音像が建てられていますが、これは、ここ元光寺が津軽三十三観音霊場の第25番札所である松倉観音堂の納経所となっているからです。

 津軽の霊場には観音堂と納経所が離れている所も多いのですが、元光寺では、以前から、松倉山へ登れない方達や日程に余裕のない人々のために納経を代行しています。松倉観音堂といえば、津軽三十三霊場の中でも最大の難所ともいわれている所ですから、巡礼者にとっては大いに助かる分けです。

 境内からも、この「うつしご本尊」である十一面観音像は見えますが、小さな山門をくぐったところから参道が延びていて、その頂上に大きな観音様がありました。

◇十一面観音像

 
十一面観音像①
十一面観音像②
十一面観音像③
十一面観音像④
十一面観音像⑤


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 しばらく記事を更新しないままに八月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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