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Category: ふるさと【東北・青森】 > 青森市   Tags: つがるみち  

「金峰神社」-つがるみち178

 国道を青森市に向かって、大釈迦、鶴ヶ坂と進んで行くと新城という地区に至ります。
 JRの「津軽新城」という駅を中心にして開けたこの町は、「新城」の名の通り、昔、この辺り一帯には「新城城」という城郭があった分けですが、現在は駅前から高台に向けて住宅や団地が立ち並んでいます。青森市のベッドタウンといったところでしょうか。
 この津軽新城駅の近く、閑静な住宅街の中に金峰神社という社が鎮座しています。

一の鳥居


 この金峰神社は、家内安全、交通安全、さらには厄除け祈願など、この地域の信仰を集めている神社のようです。一の鳥居から小高い丘の上に向かって石段が延びていますが、そこを登り、三の鳥居をくぐると境内です。
 境内の入口には注連縄が張られた大木が一本。
神木
賽銭箱が置かれているところを見ると神木なのでしょう。
 その神木のそばには、「月夜見命」と「猿田彦大神」と書かれた石碑が立っています。近くの木の根元には、これまた小さな猿田彦碑。

 高台にある境内にはいくつかの末社が点在しています。

○稲荷神と勉学神
 稲荷神はおなじみですが、「勉学神」とは初めてです。子どもたちやその親、受験生などがお参りしているのでしょうか。中を覗いて見ると、
勉学神
不動明王などの神様のほかに、筆箱(ペン入れ)なども置かれていました。
○石神様
 巨石や自然石に対する信仰が残っているのでしょうか、祠の前には注連縄が張られた2つの石碑が建てられていました。
○山ノ神様
 境内の奥、拝殿の脇に建てられています。この山神の後ろに一本の木(ケヤキ?)
山神様のご神木
がありますが、その根元にも石碑があり、この木も神木として祀られているようです。

◇境内の末社

 
三の鳥居
猿田彦神
稲荷神と勉学神
大石様
山神様


拝殿①


 社伝などによるとこの神社は、【旧社名を「蔵王宮」といい、文治年中(1185年~1189年)に、新城源治郎館主の氏神として勧請された。この蔵王宮は蔵王権現の末寺で、山岳仏教が盛んな時に蔵王信仰を広め、衆生を救い導くために源治郎が祀ったものとされる。新城城は慶長年中(1596年~1611年)、新城大学頭の時代に落城したが、村民の願いにより、神主・有馬伊与太夫が新城村の氏神として奉遷した。】とあります。

 拝殿の前の狛犬は、なかなか凝ったつくりで、帽子を深くかぶったような頭をしています。「阿」の方は赤、「吽」は白と、それぞれ目と口が塗り分けられていました。
 拝殿の中には、古い扁額や由緒書きなどとともに、飛行機のプロペラ?なども奉納されていて、ちょっとドッキリです。

 さて、この神社の御祭神は、「廣国押武金日命」と「倉稲魂命」ですが、稲荷神である倉稲魂命(うかのみたまのみこと)はともかく、廣国押武金日命(ひろくにおしたけかなひのみこと)については知りませんでした。それで調べてみたら、この御祭神は安閑天皇であることが分かりました(拝殿内の由緒書きにも明記されています)。

 安閑(あんかん)天皇は、【継体天皇の長子で第27代天皇。継体天皇の後を受けて、66歳にして即位したが、わずか4年で崩御した。 安閑天皇の治世の出来事として『安閑記』に、関東から九州までの屯倉の大量設置と、41箇所の屯倉の名が列挙され、これに伴う犬養部の設置が記されている。※wikipediaより】とありますが、この時代(6世紀初頭~中期)にかけては、朝廷内の対立もあったとされ、いろいろ不明な点も多く、安閑天皇についても詳しくは分かっていないようです。
 いずれにしても高齢での即位、在位期間の短さは歴代天皇の中でも特徴的です。日本では古来、志半ばで不慮の死を遂げたり、政争に敗れたり不遇な人生を送った人物を「神」として祀り、その事跡を広く強調しますが、この安閑天皇もまた、幸が少ない天皇と考えられていたのでしょうか、「蔵王権現」と同一視され、多くの神社に祀られています。ここ金峰神社も旧名を「蔵王宮」と称していたのは、そういう経緯があったのでしょう。

 蔵王権現は、役小角(えん の おづの)が、吉野の金峯山で修業中に示現したという伝承を持つ、【日本独自の混淆宗教である修験道の本尊である。正式名称は金剛蔵王権現(こんごうざおうごんげん)、または金剛蔵王菩薩(こんごうざおうぼさつ)。インドに起源を持たない日本独自の仏で、奈良県吉野町の金峯山寺本堂(蔵王堂)の本尊として知られる。「金剛蔵王」とは究極不滅の真理を体現し、あらゆるものを司る王という意。権現とは「権(かり)の姿で現れた神仏」の意。仏、菩薩、諸尊、諸天善神、天神地祇すべての力を包括しているという。※wikipediaより】という神です。

 ここ金峰神社のある新城は、修験の山である梵珠山に近いこともあって、古くから修験道が広まり、蔵王権現に対する信仰も根強いものがあったのでしょう。
 明治の神仏分離により、蔵王権現を祀る各地の神社は、その本尊が蔵王権現から、廣國押武金日命=安閑天皇の置き換わったとされていますが、この社もそういう経緯をたどった分けです。

◇金峰神社拝殿

 
狛犬
拝殿②
拝殿内①
拝殿内②
拝殿③


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 記事を更新しないままに10月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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