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Category: ふるさと【東北・青森】 > 青森市   Tags: つがるみち  名木めぐり  

大イチョウに囲まれて「宮田八幡宮」-つがるみち196

 青森県はイチョウの巨木がたくさんあることでも知られていますが、中でも、その大きさが日本一といわれる北金ヶ沢の大イチョウと並んで有名なのが青森市・宮田の大イチョウです。
 このイチョウの巨木は2本あり、通称「東株」と「西株」と呼ばれています(※名称は他にもあるようです)が、いずれも八幡宮の付近にそびえ立っています。
 イチョウが、その美しさを見せる季節にはまだ早いのですが、神社めぐりを兼ねて訪ねてみました。

 この宮田の八幡宮については【永和年中 (1375年頃) 北畠顕能卿が建立、 万治年中 (1658年頃)、 弘前町 (現弘前市) の武士、 棟方角之亟が部落の背後にある東岳を修業の場とする為に再建したもの。 明治6年3月村社に列せられたのを機に、 近隣の原別部落で易者を営む工藤齋祈を初代宮司に任じ、 現在に至る。 八幡宮は東岳の麓に鎮座し氏子は宮田八幡宮と呼んで、 元旦には家族の人数分のお供餅を神に捧げて、 日の出とともに元旦祭を行うのを恒例としている。 また参道に通じる道筋には樹齢350年の大銀杏が生えており、 枝についている樹脂の垂れ下がる様が乳房に似ているところから、 乳のよく出る神様と言われ妊婦の参拝者も多い。※青森県神社庁HP 】と紹介されています。御祭神は譽田別命と大山祇神です。
 由緒の通り、北畠氏が創建したものだとすると、相当な古い歴史を持つ社であると思われますが、いずれにしても、この地域の信仰を集める中心的な神社といえます。

 「八幡宮」と書かれた大きな幟旗が参道の両脇に立っていて、そこから一、二、三と鳥居が続いています。境内へは石段の登り道が延びていますが、その中央には地元の小学生の手による七夕飾り(短冊)がたくさん吊るされていました。前述の紹介文に「元旦祭を行うのが恒例となっている」とありますが、七夕の時期もまた、子どもたちの成長を願って、こうした行事が行われているのでしょう。

 由緒の中に「東岳を修行の場とするために再建した」とありますが、東岳
東岳
(あずまだけ 684m)は、宮田の村落の背後にそびえる山です。頂上からは青森市内が一望できることもあり、登山客も大勢訪れるところですが、次のような伝説があります。
【東岳と八甲田山は、昔から仲がよくなかった。そしてとうとう山の争いがはじまった。壮烈な戦いの末に、八甲田山がすっぱりと東岳の首をはねてしまった。これから東岳は、今見るような平らな山になってしまったのである。※『青森の伝説』角川書店

 これは「山争い」の昔話ですが、八幡宮の由緒の通り、この山もまた、修験者を中心とする山岳信仰の山だったようです。境内の隣の道には、「イチョウ」と書かれた案内板とともに「山寺跡地」
「山寺跡地」
と書かれたものも立っています。ここが、この八幡宮の前身である修験寺だったのでしょうか。注連縄と玉垣に囲まれた中央には、大木
大木
が祀られていました。かつての御神木だったのでしょうか。この跡地の向かい側に大イチョウ(東株)があります。

 一方、西株の方は、参道の入口側、「青面金剛童子」の碑と「龍神宮」に挟まれた場所にあります。龍神宮の傍らに水屋が建っていますが、この水は「龍神御水」
「龍神御水」
と呼ばれる県内の名水のひとつで、地元の方を中心に水汲みに来る方も多いとのことです。

◇境内とその周辺

 
三の鳥居
狛犬
参道
拝殿①
拝殿②


 
本殿
山寺跡
青面金剛童子
龍神宮①
龍神宮②



宮田の大イチョウ 左:東株 右:西株


 さて、県の天然記念物である宮田のイチョウですが、説明板には【・・・いつごろだれが植えたのかは解明されていないが、遠い昔から神木として広く人々の信仰をあつめたようである。とくに母乳の不足がちな人たちが、この木を削って家へ持って帰り、細かくきざんでご飯にまぜて食べると母乳が多く出るようになったという。】とあります。

 
 東株の方は、樹高が28m、幹回り8.0m、推定樹齢が約300年といわれ、八幡宮と山寺跡を見守るようにそびえています。
 西株は、樹高が18m、幹回り9.2mですが、こちらの推定樹齢は約800年といわれる巨木で、近寄って見ると、その大きさに圧倒されます。

 この宮田のイチョウと八幡宮の前身である「山寺」について、寛政8年(1796)4月にここを訪れた菅江真澄は、『すみかの山』の中で次のように記しています。
ー 「やがて吾妻山の麓なる宮田といふ村に来る、此塚原のやうなる処に、古る銀杏の木二もとたてり。寺のありしあととおぼしくて、五百とせよりこなたの石塔婆あまたふしまろび、橋にも渡し、あるはおしたて、あるは埋れたるもありき。近きころこの畠中より、こまで(高麗手)の陶皿あまた掘得しといふ。ふたもゝとせのむかし、此山かげに大寺のありしが、いつとなううちあばれてけれど、すり(修理)、さらにくはふる人もなう、いよよ、きつね、たぬきのふせどとはなりぬ。」 -

◇宮田の大イチョウ

 
東株①
東株②
西株①
西株②
西株③


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 しばらく記事を更新しないままに八月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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