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Category: ふるさと【東北・青森】 > 平川市   Tags: つがるみち  名木めぐり  

かつての陣所跡「高木愛宕神社」-つがるみち205

 平川市高木地区に、かつて「高木地蔵館」と呼ばれた城(館)跡があります。
 現在は愛宕神社の境内になっていますが、伝承によれば、南北朝時代に大坂の八王寺からきた高木佐門李平という武士の居館があったとされている所です。一帯には、空堀なども築かれ、平山城の体をなしていたようですが、今は、その遺構らしきものは残ってはいません。

参道


 その城跡に鎮座している愛宕神社の由緒については、【御祭神:軻遇突智命(かぐつちのみこと) 延暦年間の草創にして猿賀神社の末社なり。 明治に入り独立の神社として同六年村社に列せられる。 往古は愛宕宮、 愛宕権現、 高木山堂とも称えられた。 大正二年十一月十二日幣帛供進の指定を受け氏子一致協力して境内社殿の整備に努め経営、 以て今日に至る。 又、 津軽一統史に曰く 「延暦十年 (七九一) 坂上田村麻呂将軍、 勅命により東夷征討の節、 遠く此の地に来たりて賊将大嵩丸を津軽阿楚遍の森に攻めるも、 大嵩丸逃れて猿賀に至り、 ついに同所にて討たれる。 すなわち此の地を封じて一社を建立し、 土民に祀られる。 今の猿賀神社がこれである。 其の当時、 高木へ一社を建て武運長久を祈り、 将軍地蔵 (現愛宕神社) と唱え、 軍神として祀る。 云々」、 更に東日流大成記に曰く 「天正十三年 (一五八五) 南部勢浅瀬石城を攻めるに当たり、 中興の祖津軽為信公自ら浅瀬石城の後詰めとして高木将軍地蔵境内に陣営を布く」 とある。 ※青森県神社庁HP】とされています。

 この由緒書きによれば、坂上田村麻呂が蝦夷の首魁である大嵩丸を征討した際に、猿賀神社とともに築かれたとあり、伝承とはいえ、古い歴史を感じさせます。
 また、時代が下って、戦国時代になると、津軽為信が、統一の最後の仕上げともいうべき浅瀬石城を攻めたときの本陣がここに置かれたとされています。境内は為信の陣所跡だった分けです。

 戦国時代、浅瀬石城は千徳氏の居城で、、現在の黒石市を中心に広い領土を治めていました。元々は南部氏の家臣であったのにもかかわらず、千徳氏は、為信と友好な関係を築いたりもしましたが、結局は1597年に、為信軍に滅ぼされ、浅瀬石城は落城した分けです。

 この愛宕神社の境内は周りよりも若干小高い丘の上にあり、そこからは、浅瀬石方面
浅瀬石方面
を見渡すことができます。ここに陣取った為信軍は、連日、攻略のための作戦を練ったのでしょう。境内には、二十三夜塔や庚申塔の他に、拝殿の右横(向かって)に、「津軽為信公 腰掛の石」という大石が残されており、この石に座って采配を振るったということが記されています。
 また、当時、この境内にはケヤキの大木があり、為信はその木に軍旗である「曼字(卍)の旗」を掲げたとも伝えられています。この大木は、幹周りが10m近くもあったとされていて、「千年木」と名づけられていたということですから、相当に古い御神木だったのでしょう。

◇愛宕神社境内

 
二十三夜塔ほか
為信腰掛の岩
拝殿
狛犬
本殿


境内


 さて、その伝説の大ケヤキは今はないのですが、境内には珍しいケヤキの木が2種類そびえています。
 両方ともに御神木となっている分けですが、ひとつは「三頭木(さんとうぼく)」と呼ばれているケヤキです。「上部の幹が三つに分かれており、古くより神聖な木とされている。樹齢はおよそ200年・・・」と説明板にありますが、古来、幹の途中から三本に分かれている木は「山ノ神」が宿ると敬われ、大切に守られてきたとされています。

 もうひとつは「夫婦木」と称されるケヤキで、「樹齢約300年。二本の欅が寄り添っていることから、「夫婦円満」「長寿」の御神木として崇められている」分けですが、このような2本の木が結合したものは「連理木(連理の枝)」といわれます。
 【「連理の枝」は、並んで生えている二本の木が、枝の部分で一つに繋がっているという伝説上の樹木のこと。中唐の詩人・白居易の『長恨歌』の中に、玄宗皇帝と楊貴妃が七夕の夜に愛を誓い合ったことばとしてある「天に在りては願わくは比翼の鳥と作り、地に在りては願わくは連理の枝と為らん(天上では二羽一体で飛ぶ比翼の鳥に、地上では二本の枝がくっついた連理の枝になろう)」に基づく。※HP「故事ことわざ辞典」より】とされ、「男女の情愛、特に夫婦の情愛がきわめて深く、仲むつまじいことの象徴」といわれています。

 このようないわれをもつ大木が、同じ寺社の境内に2種類も存在していることは、きわめて珍しく、観賞会や説明会
地元紙「陸奥新報」記事より
なども盛んに行われているようです。 
 - 津軽の隠れた名木のひとつです。

◇三頭木と夫婦木
 
 
三頭木①
三頭木②
夫婦木①
夫婦木②
夫婦木③
夫婦木④


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 記事を更新しないままに10月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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