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Category: ふるさと【東北・青森】 > 大鰐町   Tags: つがるみち  

大石の里宮「大鰐久須志神社」-つがるみち208


早瀬野久須志神社
 
島田久須志神社


 大鰐町の山中、秋田県大館市との境は標高450mほどの峠になっていますが、ここに「石の塔(いしのとう)」と呼ばれている巨石があります。
 この大石は、新第三紀中新世の凝灰岩が、浸食されずにそのまま残ったものですが、高さが約24m、周囲は約74mの巨石
石の塔 ※大鰐町リーフレットより
であることから、昔から、「天から降ってきた神様だ」とか、「薬師如来が降臨したもの」とされ、多くの信仰を集めてきました。

 その姿が、あまりにも巨大であることから、津軽地方では昔から「石の塔見ねうぢ でっけごと しゃべらいねぞ(石の塔を見ないうちは大きなことは言えないよ)」と語られてきました。
 それならば、その巨石に負けないような大きな話をしよう(大ボラを吹こう)ということで、大鰐町では毎年、大ボラ大会が開かれています。名づけて万国ホラ吹き大会。
「万国ホラ吹き大会」リーフレット
参加者は、午前中に石の塔へ参拝登山をし、その後、会場を移し、各自持ち時間5分以内で、いかに大ボラを吹くかを競います。会場を沸かせた人には「大法螺吹(おおぼらふき)免許」が認定されるのだとか。。いかにも津軽らしいイベントです。

 前述のように、昔から多くの人々の崇敬を集めてきた石の塔ですが、かの菅江真澄も1796年(寛政8年)にここを訪れ、「石のすがたは手のひらをつと立てたようで、ふりあおぐと雲がわきおこるほど高くそびえている」と記しているとのことです。

一の鳥居


 さて、この石の塔は、巨石そのものが御神体な分けですが、その岩の下に久須志神社が鎮座しています。この神社については、【(石の塔は)江戸時代には、天から降ってきた神様として信仰された。地元ばかりではなく、全国から行者が参拝に来た記録が残されている。久須志神社は眼病に霊験あらたかであるとされ、4月8日の祭りに際しては参詣者を当て込んで煮付けなどが売られるほどの賑わいであった。※wikipediaより】と紹介されています。

 しかしながら、石の塔への登山は険しく、麓の集落からもかなりの距離があり、それなりの体力と準備、覚悟も必要であることから、気軽に「ちょいとお参りしてくる」とはいきません。
 そんなこともあってか、麓の村には「久須志」という名の社が建てられています。石の塔の久須志神社が「奥宮」だとすれば、村のそれは「里宮」にあたるのでしょうか。

 石の塔への登山口にあたる早瀬野という集落に久須志神社があります。御祭神は、少彦名命・大己貴命・ 天照皇大神ですが、その由緒については、【元和九年 (一六二三) 創建。 陸奥羽後両国の境界、 海抜約六〇〇米の山頂に、 自然出現の巨岩あり (周囲約五〇m・高さ約二七m)。 霊像と仰ぐに相応しく高大荘厳、 一面に蘚苔生え、 頂上より点々と泉滴絶えず眼病の妙薬と言われ、 往古より石の塔薬師と崇敬される無双の霊石である。 明治四年久須志神社と改称され、 毎年旧暦四月八日を参拝の日と定め、 氏子崇敬者をはじめ秋田県からの参拝者も多い。 又噂の奇岩見物旁参詣する者も多い。 昭和五十九年旧暦四月八日には奥宮が改築竣工す。 因みに奥宮までは、 早瀬野里宮より約十二キロの距離があるも、 山麓下車より登坂時間は約二十分ほどである。※青森県神社庁HP 】とあるように、「里宮」としての役割を負った神社のようです。境内からは、遠く石の塔の山々を望むことができます。

◇早瀬野久須志神社

 
参道
山ノ神①
山ノ神②
拝殿
石の塔方面


一の鳥居


 また、この早瀬野の隣の集落である島田にも、もうひとつの里宮である久須志神社があります。
 この神社については、【御祭神:少彦名命・大山祇命・宇賀御魂命  宝永元年 (一七〇四) 創建。 由緒不詳なるも、 隣り部落早瀬野久須志神社の創建に遅れること約八十年、 石の塔薬師の霊験を信仰する者多くなり、 石の塔の奇岩の一部を奉戴し、 地中深く納め周囲にゾベコ石をめぐらし、 その上が本殿になるように社殿を建立したと伝えられ、 改築の現在も変らないという。 久須志神社の社名は明治になってからのことで、 大山祇命・宇賀御魂命の社殿は、 久須志神社の境内外にあって、 「山の神さま」 「稲荷さま」 として崇敬護持されている。 ※青森県神社庁HP】とあり、ここもまた、「里宮」として、石の塔との深いつながりを感じさせます。

 「石の塔の奇岩の一部を奉戴し、 地中深く納め周囲にゾベコ石をめぐらし・・」とありますが、この「ゾベコ石」については、どういう意味なのか分かりませんでした。因みに、この辺りの住所は「大鰐町島田字ゾベコ沢」。この神社の由来に基づくものなのでしょうか。
 拝殿の中には、巨大な石の塔を象徴しているかのように、大きな下駄
奉納された大下駄
も奉納されていました。

◇島田久須志神社

 
参道
拝殿①
拝殿②
本殿
庚申塔


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 しばらく記事を更新しないままに八月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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