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Category: ふるさと【東北・青森】 > 藤崎町   Tags: つがるみち  

年縄奉納行事「常盤八幡宮」-つがるみち221


境内


 早いもので、今年も残すところ1ヶ月あまりとなりました。
 例年、この時期になると各地域の神社では、新しい注連縄作りなど、新年を迎える準備が行われます。
 以前お伝えしたつがる市・木造の三新田神社では、新年の五穀豊穣を祈願して33の米俵を奉納する習わしがありますが、今年もまた作業が進んでいることと思います。

 また、お正月恒例の地域行事が行われる神社も数多くあります。
 鬼伝説で知られる弘前市鬼沢の鬼神社では、毎年、旧正月に「鬼神社しめ縄奉納裸参り」が行われますが、これは、【通称「鬼沢のハダカ参り」と呼ばれ、弘前市の無形民俗文化財に指定されており、男衆がふんどし姿で、神社にしめ縄を奉納する行事です。最大の見どころは、男衆が冷水に漬かる水垢離(みずごり)の儀
水垢離(みずごり)の儀
です。これは神仏にお願いする前に穢れを取り除き、心身を清めるために行います。男衆は水の入った樽から出て、列の後ろにあるたき火で暖を取り、再び樽に入るという行為を繰り返します。※弘前市シティプロモーションHP他より】というものですが、400年前から続く伝統行事で、毎年多くの見物客が境内を埋め尽くすとのことです。

社号標


 この鬼神社と同様、毎年、寒中をついて勇壮な注連縄奉納行事が行われている神社が、藤崎町常盤地区(旧常盤村)に鎮座している常盤八幡宮です。
 その由緒については詳らかではありませんが、寛文4年(1664)の建立とされていて、天和年間(1681-1683)の古図にこの神社が描かれているなど、古い歴史をもつ地域の代表的な社であったようです。御祭神は誉田別命と気長足姫命(おきながたらしひめのみこと ※神功皇后)です。

 大きな社号標から続く参道には、いくつかの鳥居が立てられており、それらをくぐり抜けると境内へと出ます。
 私が訪れたときには、境内はイチョウの葉っぱで覆われていました。「落ち葉の絨毯」といった感じです。その実を踏まないように気をつけて歩いたのですが何個か踏んでしまいました(帰りの車の中は大変でした)。

 境内には、庚申塔や二十三夜塔、馬頭観音碑などが祀られていましたが、この神社が古くから村の産土社であることを示しているのが2個の「力試石」の存在です。
 力試石(力石)については、【江戸時代から明治時代にかけては力石を用いた力試しが日本全国の村や町でごく普通に行われていた。個人が体を鍛えるために行ったり、集団で互いの力を競いあったりした。神社の祭りで出し物の一つとして力試しがなされることもあった。・・・人々は、山や川原で手ごろな大きさの石を見つけて村に持ち帰り、力石とした。重さが異なる石を複数用意することが多かった。置き場所は神社や寺社、空き地、道端、民家の庭など様々であったが、若者が集まるのに都合が良い場所であった。※wikipediaより】とありますが、「神社・寺院に置かれた特定の石を持ち上げて重いと感じるか軽いと感じるかによって吉凶や願い事の成就を占うものである。もともと占いのために持ち上げていたものが、娯楽や鍛錬のための力試しになった」という説もあるようです。
 いずれにしても、娯楽の少なかった時代に、地域の中心であったこの神社の境内において、「力試し」が賑やかに行われていたのでしょう。2個の石は「重すぎず軽すぎず」。がんばらないと持ち上げられない・・・そんな大きさでした。

◇常盤八幡宮①

 
一の鳥居
参道
庚申塔ほか
馬頭観音ほか
力試石


 さて、恒例の注連縄奉納行事ですが、正式には「年縄奉納行事(としなほうのうぎょうじ)」と呼ばれているものです。
 社頭には社号標とともに木柱
木柱
が立っていて、そこには「八幡宮建立は寛文四年(一六六四)、年縄奉納はこのころからと伝えられる。日章旗・扁額・柳樽・福俵・注連縄・邪払からなり、一切を稲藁で作り、多数の男子が締め込み一本で、毎年一月一日に行われる。」と書かれていました。

 
 町の民俗文化財にも指定されているこの伝統行事は、よくTVのニュースや新聞でも報道されるのですが、その様子は、【毎年元日の朝に行われる、五穀豊穣・家内安全を祈願する伝統あるまつりです。長さ4.4メートル、幅2.3メートル、重さ400キロもある巨大なしめ縄を常盤八幡宮に奉納します。極寒の中、裸で水ごりをし、身を清めた締め込み一本姿の男衆が、巨大な年縄を肩にかつぎ「サイギ、サイギ、ドウコウサイギ」の掛け声を町中に響かせながら常盤八幡宮を目指します。※藤崎町HP他より】と紹介されています。   ⇒常盤八幡宮年縄奉納行事
常盤八幡宮年縄奉納行事

 こちらも、先の鬼神社と同様、350年以上の伝統を誇る真冬の催しです。

 興味深いのは、常盤八幡宮、鬼神社ともに、注連縄奉納の際の掛け声が、岩木山お山参詣と同じく「サイギサイギ」であるということ。
 「懺悔懺悔(サイギサイギ)/過去の罪過を悔い改め神仏に告げこれを謝す。」という唱文は、この神聖な注連縄奉納行事にふさわしいものともいえますが、一方、津軽人の信仰のシンボルは、祖霊の住む山=岩木山であることを思わせます。

◇常盤八幡宮②

 
五の鳥居
狛犬
拝殿
御神木と旧殿
本殿


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※記事の中の○○○○は、以前の記事や画像へのリンクです。また、□(青い枠)で囲まれた画像は、クリックで拡大します。
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※体調を崩し、入院していましたが、おかげさまで順調に回復し、退院することができました。また、ぼちぼち、記事を更新していきたいと思います。多くの方々から励ましのコメントをいただき、感謝しています。今後ともよろしくお願いします。

                                               ☆つがるみち☆
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Comment
 
こんばんは~。

ご退院できて良かったですね。健康が一番ですよね。ご無理なさらないようにされてくださいませ。

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 しばらく記事を更新しないままに八月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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