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Category: ふるさと【東北・青森】 > 青森市   Tags: つがるみち  

義経伝説「貴船神社1」-つがるみち234


『義経伝説の謎』勁文社


「文治5年(1189年)閏4月30日、鎌倉方の圧迫に屈した藤原泰衡は、平泉衣川館の義経を襲撃して自害に追い込んだ。」とされる「衣川の戦い」は、鎌倉方の目を欺くために奥州藤原氏が仕組んだ「偽戦」であり、源義経は戦いの1年前には平泉を脱出し、北へ向かって逃げのびた。 - いわゆる「義経北行伝説」。ミステリアスでロマンあふれるこの伝説は、軍記物や推理小説、伝奇小説などに数多く取り上げられてきました。
 なかには、義経一行の北行の「足跡」を丹念に追い、取材した研究書も書かれているわけですが、岩手県や青森県に残る義経一行に関する伝承や義経にかかわる地名や寺社の由来などをみると、「史実としては立証できないが、かといって明確に否定もできない」といえそうです。

種差海岸


 伝説によると義経一行は、平泉から岩手山中、そして三陸海岸へと逃避行を続け、やがて青森県へ。その後、十三湊に滞在し、津軽半島の竜飛岬から蝦夷地へ渡った(やがて、大陸へ渡り成吉思汗となったとも)とされているわけですが、青森県への上陸先は八戸の種差海岸であるとされています。
 海岸から数百m離れたところに、熊野神社がありますが、ここは、義経が上陸後休憩したといわれている社です。

長者山新羅神社


 八戸市は、青森県における義経北行伝説の入口ともいえる街で、義経ゆかりの寺社も多く、その様子については市のHPでも紹介されています。 
 ⇒八戸 源義経北行伝説
八戸 源義経北行伝説

 市内に長者山新羅神社(ちょうじゃさんしんらじんじゃ)という神社がありますが、御祭神は素佐鳴尊と新羅三郎源義光命で、新羅(しんら)という名称は、南部藩主開祖の先祖とされる新羅三郎義光を祀るからだといわれています。この神社には、【義経の命を受けた家来の板橋長治がこの地に先行し、芝や樹木を植え、主従の隠れ家を準備して、居を構え、長治山と称された】という伝承があります。「長者山」は「長治山」が転化したのだとか。。

 また、「高館山」というところは、義経が【高館山に居を移して以来、一体が「高館(たかだて)」と呼ばれるようになった。高館山の麓にある小田八幡宮
小田八幡宮
には、義経が写経したと言われている大般若経が保存されており、京都から持参していた毘沙門天を安置する毘沙門堂を立てたと言われている。義経が、この周辺に田んぼを段々に開いたことから、「小田(こだ)」と命名された。】といわれています。

貴船神社


 こうして、しばらくの間八戸に滞在した義経一行は、やがて津軽半島を目指して北上するわけですが、そんな青森県における北行伝説の中間地点が青森市の野内で、ここに貴船神社が鎮座しています。
 この神社の境内は「鷲尾山」と呼ばれる山の中腹にありますが、かつて鷲尾山の裏手には、龍の口(たつのくち)という奇岩があり、まるで、八頭の龍が口を開けてにらんでいるような姿のため、「八ツ頭」ともいわれていたとされ、菅江真澄の『外が浜つたい』にも、「こなたへとて径にさしいざなへるに、あやしうさし出たる岩どもあり、名を竜の口といふ。とは、あら垣を波の中までもうちめぐらせてまもりたり。」と記されているとのことです。名所のひとつだったようですが、地震のために倒壊し、現在は崖崩れに備えて補強されていました。 ⇒龍の口跡?
龍の口跡?


 さて、貴船神社については、
【御祭神:高おかみ命  当社は、 野内鷲尾山腹に鎮座する。 草創は大同二年 (八〇七) 坂上田村麿の勧請による。 文治五年 (一一八九) 源義経衣川の戦いの後、 北海道に渡る途中此地に滞留、 海上の安全を祈願したという。
 降って元禄九年、 領内四社の一と称せられ、 津軽藩主信政公堂塔を野内龍の口に建立、 深く信仰して年に一度づつ藩主公の代拝あり、 風雨不順の季節には四社へ風雨順調を祈願することを例とした。 その折は神徳著しく天候回復せるという。 往時は境内樹木うっそうとしてヒバ、 イチョウの老木あり、 山麓に奇巌散在し景観にとみ、 八ツ頭の名勝は名高い。 ※青森県神社庁HP 】と紹介されています。

 青森市浪岡五本松の加茂神社などとともに、津軽藩領内の五穀豊穣を祈願する四社のひとつであり、古い歴史と格式をもつ神社なのですが、何といっても、由緒の中に義経伝説が述べられているところにひきつけられます。
「鷲尾山」という名前。実はこの名前は義経の郎党の一人であった「鷲尾 義久(わしお よしひさ):通称は三郎)に因んで名づけられたといわれており、この神社に伝わる伝説を興味深いものにしているのです。

                          ー 次回へ続きます。

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Comment
貴船神社 
貴船神社は京都市左京区鞍馬貴船町にある神社が総本宮だそうで、その所在地から義経と関係があることが分かります。鷲尾三郎は源平盛衰記に登場しているはずですが、なぜか鷲尾という姓は新潟市の黒鳥というところで多く見かけました。直木賞作家の鷲尾雨工もここの生まれだそうです。

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 しばらく記事を更新しないままに八月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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