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Category: ふるさと【東北・青森】 > 鶴田町   Tags: つがるみち  

弥生画奉納「鶴田八幡宮」ーつがるみち241


鶴田八幡宮


 どこの市町村を訪ねても、「稲荷神社」「熊野宮」などとともに数多く見られる神社は「八幡宮」です。
 各村落に必ずといっていいほど鎮座している八幡様ですが、鶴田町HPでは、同町の八幡宮を8つほど紹介しています。
 その中でも、鶴田駅の近く、いわば町の中心部に鎮座している八幡宮を訪ねたのは、昨年の11月のことでした。

 町の中心部ということで、交通量も多い交差点付近にこの神社はありますが、広い境内の中は静かな雰囲気でした。

 この鶴田八幡宮については、
【御祭神:譽田別尊  当社の縁起は甚だ古く 「平城天皇大同二年に坂上田村麻呂が蝦夷退治に悪戦苦闘し同年退散せしめこの地を平定せり、 依って同年九月大川畔の木を伐りて神殿を造営し蝦夷退散国中安泰守護神を勧請し、 敬仰せり」 とある。
 現在の地に遷座したのは天正二年と伝えられている。 当社は安永三年、 板屋野木村宝量宮 (板柳町海童神社) と共に赤田組の祈願所に指定され、 第七代藩主信寧公から御武運長久風雨順時五穀成就組中安全祈願の為、 伊勢御田扇神宝一通太神宮大麻と鳴弦御守札が奉納され、 宝量宮と一年交替で六月一日に組中でお神楽を行う事を命ぜられた。
 また、 安永五年十月には再び藩主から太神宮大麻と鳴弦御霊札が奉納され、 宝量宮と七年交替で組中で御輿を通行させるように命ぜられた。 明治六年四月に村社、 明治四十四年九月八日神饌幣帛料供進指定神社。 】と紹介されています。

 例によって、坂上田村麻呂の創建とありますが、「赤田組」というのは、津軽藩が設置した行政区域25組の1つで、主に津軽平野の中部、岩木川の中流域の村々を統括する組だったようです。
 位置的には、現在の藤崎町から板柳町、そして鶴田町から五所川原市へと続く岩木川沿いにある一帯は、川港の要所として、土地の開発が盛んに行われた所でもあります。この八幡宮は、由緒にもあるように、板柳町の海童神社とともに、歴代の津軽藩主から崇敬された祈願所でもあったのでしょう。拝殿、本殿ともに、そんな「格式」を感じさせる重厚な造りです。

◇鶴田八幡宮

 
境内
拝殿①
拝殿②
拝殿③
本殿


 拝殿の両隣には、それぞれ別の鳥居が立っています。右側に祀られているのは猿田彦大神。鳥居の後ろ側に猿田彦碑と庚申塔がありました、
 一方、左側には十和田神社と水波能売命。「十和田様」は、北東北を代表する水の神で、各地域の神社にも数多くその祠があります。
 水波能売命(罔象女神:みずはめ)もまた、「灌漑用水の神、井戸の神として信仰され、祈雨、止雨の神得があるとされる日本の代表的な水神」です。
 鶴田町には、津軽富士見湖に伝わる伝説をはじめ、闇おかみ神社や水虎様など、「水神」を祀る社が多いわけですが、それはやはり、岩木川の水運によって発展してきた町だったからでしょう。

◇鶴田八幡宮の末社

 
猿田彦大神
猿田彦碑
十和田神社①
十和田神社②
水波能売命



弥生画①

弥生画②

弥生画③


 この八幡宮は、年末から正月にかけて「弥生画」が奉納されることでも知られています。 
「弥生画」は、五穀豊穣を願い、額に穀物の種子を一粒ずつ貼り付けて仕上げたもので、全国で唯一、鶴田町で継承されているものです。「弥生」という名前は、水田耕作が始まった時代に因んだものであり、その起源は藩政時代(天明の大飢饉)の頃までさかのぼるといわれています。鶴田町のHPでは、
【寛政元(1789)年は夏中、日照りが続き、思い余った村人たちは残り少ない種子を持ち寄り、餅で作ったのりで板に張り付けて雨の神様に祈願した。その種を土に植えたところ、翌年は大豊作になったことから毎年行われるようになったという。 】と紹介しています。
 現在は、
【町内の「元町弥生会」と、「山道弥生保存会」が継承しており、毎年、9月頃に下絵に取りかかる。絵の題材は、来年の干支や七福神など、五穀豊穣を願って毎年決めているという。11月下旬になると、いよいよ種子の貼り付け作業である。細い線は菜種や粟(あわ)、太い線は小豆などの粒の大きいもの、白い部分はうるち米、赤い部分は赤米など。十数種類の穀物の色や形を使い分け、削った割り箸やピンセットを使い、ひと粒ずつボンドで張り付けていく。穀物の色をいかし、いっさい着色をせずに仕上げるのも弥生画の特徴だ。こうして完成した弥生画は年末になると、元町弥生会は「鶴田八幡宮」へ、山道弥生保存会は「山道闇おかみ神社」へそれぞれ奉納される。】ということです。

 この弥生画、1ヶ月後には「道の駅つるた」に運ばれ、常設展示場に1年間展示されるということで、道の駅に行って見ました。大黒様と恵比寿様(鶴田八幡宮)、花咲爺さん(闇おかみ神社)の大きな弥生画が飾られていました。その精巧な作りは驚きです。残念ながらガラス張りのため、うまく写せませんでしたが、後で鶴田町HPで、その奉納の様子を見ることができました。
 ⇒ 観光ウェブマガジン「メデタイ・ツルタ」 観光情報

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 しばらく記事を更新しないままに八月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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