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Category: ふるさと【東北・青森】 > 黒石市   Tags: つがるみち  

火流しの山里「大川原稲荷神社」ーつがるみち242


大川原集落


 黒石市を走る国道102号線を曲がって、394号線を進むと名所・中野もみじ山(中野神社)黒森山浄仙寺があります。
 この道は、八甲田山・酸ヶ湯へと続いていますが、その途中に「大川原(おおかわら)」という集落があります。
 大川原は、南八甲田山系の裾野、中野川の渓流沿いに開けた、ひっそりとした山里ですが、ここに稲荷神社が鎮座しています。

 この山里は、奇習「大川原の火流し」
「大川原の火流し」
が行われることで知られています。
【大川原の火流し:毎年8月16日の夜、集落を流れる中野川で行われ、アシガヤを編み上げた3つの舟(長さ3m、幅1・5m、帆柱の高さ3m)に火をつけ、1隻を5~6人の若者(舟子)が引きながら、500mほど下流の大川原橋まで川を下ります。すげ笠に野良着姿の舟子が、帆柱の火を消さないように「ヤーレヤーレ、ヤーレヤ」と掛け声を発しながら舟を走らせる姿はまさに勇壮。また、川岸では地元の小・中学生らが、笛や太鼓のはやしで、悪戦苦闘する若者たちを盛り上げます。3隻の舟には意味があり、それぞれをワセ(早生)・ナカ(中生)・オクテ(晩生)と稲の3種に見たてたもので、その火の燃え具合から、翌年の豊凶を占いますが、地区では、村内安全、疫病退散を願う伝統行事としても受け継がれています。 ※黒石市HPほかより

 青森県の無形民俗文化財にも指定されているこの伝統行事は、南北朝時代、御醍醐天皇の第三皇子・宗良親王を長年にわたってかくまった信濃の豪族・香坂高宗の子孫が、戦いに敗れて大川原に落ちのび、南朝方戦死者の慰霊と故国をしのぶため、約600年程前に始めた「精霊流し」が起源だと伝えられています。
 宗良(むねよし)親王(1311年 - 1385年)は、和歌に長じた人物としても知られていますが、南北朝の対立の激化にともない、吉野、伊勢、越中、越後など諸国を流浪の末、信濃国・伊那郡の豪族であった香坂高宗に招かれたのは、1344年(興国5年・康永3年)頃のこととされています。
 香坂高宗(こうさかたかむね)は、宗良親王を約30年にわたり庇護し続けた「南朝の忠臣」として知られる武将ですが、親王は、香坂の領地・信濃を拠点としたために、「信濃宮」とも「幸坂の宮」とも呼ばれていたようです。
 この香坂が治めていた領地は信濃国の「大河原」。香坂の子孫が落ち延びてきたとされるここ黒石の「大川原」 ー その地名の一致は興味深いものがあります。

 大川原地区も過疎化が進み、集落の小学校は廃校となりましたが、現在は「お山のおもしえ学校」という観光施設に生まれ変わっています。私が訪ねたときは、その学校跡や温泉、川沿いの地蔵尊などが、深い雪の中に建っているのが見えました。

◇大川原集落

 
中野川
地蔵堂①
地蔵堂②
大川原温泉
お山のおもしえ学校



稲荷神社


 村社・稲荷神社は、中野川沿いの高台にあります。
 雪をかき分けながら坂道を上ったところが境内で、そこからは集落と黒森山を見渡すことができます。社号標と一の鳥居、そして本殿は、半分以上雪に埋まっていました。
 境内には、末社の祠がひとつ。夏場には、他の石碑なども見られるのかも知れません。大きな雪帽子をかぶった狛犬と石灯籠が印象的でした。

 この稲荷神社については、
【御祭神:倉稲魂命  元禄八年 (一六九五) 七月、 住吉大明神と観世音とを建立。 時の公家村は、 往古、 外ケ浜より笠松峠をかけて小川添に下り黒森山の下を通り、 オーバク平と云うところを経て国中の方へ出る道筋だが、 寛永年中、 高橋久作、 佐藤三之丈の二人は国中より浅瀬石川に沿い小川に上って土の目量を計ったところ、 当地は良土であったので、 此処を住民地と定め、 田畑を開墾し段々移住の者が増えた。 後に黒石藩主より公家村を改め小川原村と云う名を付けられ、 更にその後、 いかなる事か現在の大川原となった。 万治年中に田山堰ができてから堰添を通り黒石へ出ることとなった。 元文元年 (一七三六) 四月、 稲荷大明神を住吉大明神の内へ造立す。 明治四年神仏仕分けの際、 住吉宮並びに観世音を廃止、 稲荷大明神を氏神として勧請す。 奇習 「大川原の火流し」 の里の鎮守さまである。 ※青森県神社庁HP】と紹介されています。

 集落の歴史をも伝えている由緒書きですが、かつては「公家村」と呼ばれていたとのことで、前述の「大川原火流し」の由来(宗良親王、香坂高宗とその子孫の伝説)との関わりを感じさせます。

◇稲荷神社

 
境内
末社
狛犬と灯籠
社殿
境内から


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Comment
 
こんばんは。

僕と同じ名前の 「大川原稲荷神社」 にはびっくりしました。

一度行ってみたくなりました。

貴重な情報をありがとうございました。

これからもよろしくお稲がい申し上げます。

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