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Category: ふるさと【東北・青森】 > 弘前市   Tags: 津軽三十三寺社巡り  

「求聞寺」ー津軽三十三寺社巡り3-2

 先回に続き、求聞寺をご紹介します。このお寺は、2代弘前藩主津軽信枚公の創建によるものとされています。
 津軽信枚は、藩祖為信の3男でしたが、嫡男の信建と為信が相次いで死去したために、家督を継いだ人物です。しかし、すんなりと藩主の座に就いたわけではなく、慶長13年(1608年)、兄・信建の遺児・熊千代(大熊)を擁する家中一派と、信枚を擁立しようとする一派との家督を巡る争いが起こりました(※秀吉が、信長と信忠が本能寺の変で亡くなった後、清洲会議で、信忠の嫡男の三法師を織田家の跡継ぎに推した話と似ていますね)。このため、一時津軽氏は取り潰しの危機にさらされましたが、結局、幕府の裁定により、信枚の家督相続が認められました。この一連の事件を「津軽騒動」といいます。このあたりの流れについては、拙記事「津軽統一までのあゆみ」をご覧いただければ幸いです。ーグループ別記事としてまとめています。ー
 さて、信枚は、津軽騒動の後、家内安泰と領民の人心統一を祈って、この地の森の中に穴を掘り「求聞持法(ぐもんじほう)」

「求聞持法(ぐもんじほう)」

 一定の作法に則って真言を百日間かけて百万回唱えるというもので、これを修した行者は、あらゆる経典を記憶し、理解して忘れる事がなくなるという。
という荒行を行いました。「自分の命が10年縮んでもよいと覚悟し、10本の指に傷をつけ血をささげるという、真言宗の最も厳しい荒行(『津軽三十三霊場ー北方新社』)」に努めた信枚は、寛永6年(1629年)、その場所に虚空蔵堂(求聞持堂)を建立し虚空蔵菩薩を安置しました。これが求聞寺の始まりと伝えられています。しかし、直ちに、寺院としての体裁が整えられ、三十三霊場のひとつとなった分けではありませんでした。それは、すぐ隣に「百沢寺」という大寺があったからです。
 百沢寺は、為信、信枚など歴代藩主の厚い庇護を受け、藩政時代には真言宗五山の一つに数えられるほど隆盛を極めたお寺で、津軽三十三霊場のひとつでもありました。ところが、明治時代になり、「神仏分離令」により、廃寺となってしまい、多くの寺宝は散り散りになりました。この百沢寺が後に神社として独立し、現在の岩木山神社となった分けです。今、岩木山神社に残る華麗な建造物の多くは、百沢寺時代のものだといわれています。
 こうして百沢寺が廃寺になったため、「津軽三十三観音霊場第三番札所」は、隣の求聞寺堂に継承されました。その後、「求聞寺堂」は、「求聞寺」として再建され、現在に至っています。ですから、岩木山神社と求聞寺は、一心同体とも呼べる密接なつながりがあることになります。さて、先回は、境内に至るまでを案内しましたが、今回は境内の中を紹介したいと思います。
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境内の入口
 境内入口
に立つと、中が見渡せます。こじんまりとまとまっている感じです。左側には、弘前市で一番大きいといわれる釣鐘堂があります。有料で、何回かつけるそうですが、帰るときにつくのは「戻り鐘」といって、あまりよろしくないとか。。本堂の前には、牛と虎の狛犬?が踏ん張っていました。ここは、丑年と寅年の方の”一代様(自分の生れた年の干支を守り神とした信仰)”でもあるようです。そばには、真言宗のお寺らしく、弘法大師
弘法大師
の像もあり、津軽弘法大師霊場第九番の札所でもあるとか。。
 本尊の虚空蔵菩薩が安置されている本堂には、津軽家の家紋「津軽牡丹」がありました。この本堂の向かい側に小堂(名前は分かりません)があり、中をのぞいてみると、そこには神馬と絵馬
が奉納されていました。百沢寺時代に「父母の菩提を願う百沢寺 仏といわれ神といわれん」と、御詠歌に詠まれたとおり、神仏混合の流れを感じさせます。
 さて、私は最後に観音堂を参拝しました。あまり大きくはないのですが、品のあるお堂でした。中には、この観音堂の本尊である聖観世音菩薩が安置されていました。

 
                        ☆津軽三十三寺社巡り☆
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