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Category: ふるさと【東北・青森】 > 中泊町   Tags: つがるみち  

現れた龍神様「中里八幡宮」ーつがるみち259


現れた龍神様


 義経伝説が残る宮野沢の白旗神社からの帰り道、「深郷田」という集落を通りました。
 旧中里町全体にいえることですが、この地域もまた縄文時代からの文化が花開いたところで、縄文前期の土器(※深郷田式土器と命名されている)から晩期の亀ヶ岡式土器に至るまで多くの遺物が発見されており、長期間に渡って古代集落が形成されていたことが分かっています。なかでも一本松遺跡は「深郷田館」とも呼ばれ、空壕を巡らせた跡も見つかっており、整然と区画された集落が、古代から中世にかけて存在していたとされています。
 そんな歴史をもつ深郷田の集落に鎮座しているのが中里八幡宮です。


一の鳥居


 実は私は、深郷田を「ふこうだ」と読むということは知りませんでした。この中里八幡宮は、以前は集落名から「深郷田八幡宮」と称していたようです。
 その縁起については、
【御祭神:譽田別尊   往昔中里村袴腰岳に鎮座ありしを天正二年現社地へ遷せりと伝へらる。 天正七年再建して中里、 深郷田、 宮野沢三ケ村の産土神となる。 社宝の八幡宮と書せし額面は神祗伯資延王の眞筆と伝へらる。 明治六年四月郷社に列格せられ、 同四十年一月十五日神饌幣帛料供進指定神社に列せらる。 ※青森県神社庁HP】とあります。前回の記事でご紹介したように、昔、袴腰岳の山頂に祀られていた八幡神が、白旗神社を経て、この社に落ち着いたという伝承があり、以来、地域の産土社として人々の崇敬を集めてきた由緒ある神社です。村の一地域の「深郷田八幡宮」から、村全体を示す「中里八幡宮」へと社名が変わったのも、そうしたより広い地域の人々により、信仰されてきたからなのでしょう。

 私が訪ねたときは、一組のご夫婦が境内を掃除しているところでした。私が、拝殿の中を覗き込んでいると(鍵がかかっていたので)、ご主人が鍵を開け、拝殿の中を案内してくれました。どうやら、このご夫婦は氏子の代表の方だったらしいです。
 ご主人は、拝殿の中を見せながら、前述したこの神社の歴史について、誇らしげに語ってくれました。境内の神馬や狛犬なども、名のある石工の作品なのだそうです。

 拝殿の中には、いかにも八幡様らしく、お使いの鳩が描かれた幕が張られています。この神社には、青森県の著名人が数多く参拝に訪れたらしく、長年に渡って青森県知事を務めた竹内俊吉氏の「中里八幡宮を讃えて」と題する歌額
中里八幡宮を讃えて
も掲げられていました。
 ー 『荒海の北の守りにつかいせし 白鳩さまの御名ぞかぐわし』

◇拝殿、本殿ほか

 
神馬と狛犬
拝殿①
拝殿②
拝殿③
本殿



地蔵堂


 一の鳥居のそばには地蔵堂があります。中には「奥津軽」を感じさせる十字前掛けをしたお地蔵様が二体。境内は小高い丘の上にありますが、社殿の周りには末社や石碑がいくつかありました。猿田彦碑(庚申塔)は文化5 年(1808)、二十三夜塔は元治2 年(1865)に建立されたもののようです。

 二の鳥居の隣にもうひとつ赤い鳥居がありましたが、その奥には聖徳太子碑が立っていました。どうして聖徳太子の碑がここにあるのか不思議です。
 参道のと中には「山大神之碑」と刻まれた石碑があり、そこには山ノ神のお堂があります。中に入ってみると、入口付近に御神輿が置かれていました。お祭り用のものなのでしょうか。

◇地蔵堂、石碑、山神堂

 
猿田彦碑
二十三夜塔
聖徳太子碑
山神堂①
山神堂②



薬師堂

龍神様①

龍神様②


 山神堂と聖徳太子碑にはさまれた所にも建物がありますが、ここは薬師様を祀っているお堂です。
 中に入って拝み、外へ出たとき、掃除をしていたご夫婦の奥様が、「龍神様を見ましたか。今、お出でになってるんですよ。」と、声をかけてくれました。
 私は、最初、何のことか分からなかったのですが、奥様の「ろうそく!」という言葉で、「あっ」と気がつき、もう一度お堂の中へ入りました。
 「龍神様」というのは、祭壇のろうそくから溶け出したろうが、あたかも龍の姿のように固まる現象なのです。以前、青森市の大星神社を訪ねたとき、その写真を見たことを思い出しました。
 ⇒大星神社の龍神様
大星神社の龍神様

 この不思議な「龍神様」は、人々の信心深さを愛でるために現れ、瑞兆のしるしともされています。
 薬師堂の中にある燭台のひとつをよく見てみると、確かに、ろうそくの芯から流れ出たろうが、時計回りに半円を描いて、ろうそくの中央に結びついていました。
 その少し幅のある螺旋状の形は正に龍。うろこのある体つき、細い首、三角形の頭、上に伸びた角、ヒゲ・・・びっくりさせられます。

 このような形は、ろうそくの大きさ・太さ・材質や、芯の長さや傾き具合、炎の強さ、あるいは空気の流れなど、様々な要因によって出来るのでしょうが、やはり、一種の神秘的な現象には違いなく、拝む人にとっては貴重な宗教的体験なのだと思います。
 教えてくれた奥様の一言。
ー 「龍神様が来ているので、きっと神様も喜んでると思う。」 ー その通りです。

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※記事の中の○○○○は、以前の記事や画像へのリンクです。また、□(青い枠)で囲まれた画像は、クリックで拡大します。
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 記事を更新しないままに10月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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