のんびりとじっくりと!

  ーおじさんのバーチャル旅行記!ー                      

 
Category: ふるさと【東北・青森】 > 鰺ヶ沢町   Tags: つがるみち  

藩祖の建立「種里八幡宮」ーつがるみち266


種里八幡宮


 鰺ヶ沢町を流れる赤石川は、白神山地に源を発し、日本海へと注ぐ河川です。上流は深い渓谷が続き、赤石渓流など数多くの支流があり、美しい風景が見られます。また、赤石川に生息するアユは、魚体が金色を帯びていることから「金アユ」と呼ばれていますが、これは、赤石川に含まれる黄鉄鉱の成分がアユに吸収され、背や腹部を金色にするのではないかと言われているようです。
 かつては、流域沿いに、いくつかの城館があったとされていますが、河口から8kmほど遡った所に種里城跡があります。
 種里城は、大浦光信が築いた城ですが、光信は津軽藩の初代藩主・津軽(大浦)為信の祖であることから、この城跡一帯は「津軽氏発祥の地」とも呼ばれています。その大浦光信が勧請したとされる社が種里八幡宮です。


入口


 種里八幡宮へは赤石川を遡って行くわけですが、その途中には津軽三十三霊場8番札所である日照田観音堂(高倉神社)があります。ついでなので少し立ち寄って、名木とされているイチョウの大木
イチョウの大木
を見てきました。観音堂からさらに種里城跡を目指して進んでいくと、間もなく八幡宮へとたどり着きます。

 神社の入口には注連縄が張られた門。まるでお寺の山門のようですが、神仏混合の名残でしょうか。そばには「種里八幡宮」と書かれた扁額が置かれていました。
 門をくぐると、そこからは参道の石段が続いていますが、その両脇に見事な杉の大木がそびえ立っています。この杉は、鰺ヶ沢町の天然記念物に指定されているものですが、推定樹齢350年以上とされており、津軽為信が社殿再建時に植樹したものと伝えられています。

 この神社の社宝は、町の有形文化財となっていますが、石段の登り口に、その説明板が立っていました。その中の弓具(滋藤の弓と鏑矢)と獅子頭は、いずれも為信が社再建の折に寄進したものですが、「身正体」といわれる懸仏は、初代の神官であった奈良主水貞親(ならもんどさだちか)が、奈良の国から首につるして来たものといわれています。 ー 説明板から何段か石段を上って行くと、一の鳥居があり、小高い丘の境内へとたどり着きます。

◇種里八幡宮の社宝と境内

 
文化財説明板
社宝①
社宝②
境内へ
狛犬



境内


 この八幡宮の由緒については、
【創建は大永3年(1523)、大浦光信(種里城の城主)が、武運長久、一門繁栄を祈願して勧請したのが始まりと伝えられている古社で、神官には奈良主水貞親があたり代々奈良家が祭祀を司っています。
 大浦光信は後の弘前藩津軽家の祖と言われた人物で死後神格化され慶長2年(1597)に光信の御霊が種里八幡宮に合祀されると歴代津軽家に庇護され、社領15石が安堵され永禄12年(1569)や慶長2年(1597)に社殿の寄進が行われ、例祭の際は藩主の代参が欠かさず行われたと言われています。
 明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏式が廃され、明治6年(1873)に郷社に列し、昭和12年(1937)に八幡宮から現在の社号である種里八幡宮に改称、明治39年(1906)に神饌幣帛料供進社に指定されています。※HP「青森県:歴史・観光・見所」より】と紹介されていますが、歴代藩主の崇敬も厚かったこの社は、「津軽家の聖地」でもあったのでしょう。

 由緒にも出てくる初代神官・奈良主水貞親は、大浦光信の忠実な家臣だった人物で、次のような話が残されています。
ー 光信公が病に倒れて死期を悟った時、家臣で種里八幡宮の初代神官である奈良主水貞親を枕元に呼び、「汝 冥途に先立ちて 我に供養せよ」と告げた。 ー ・・・即ち光信は奈良主水に殉死を命じたわけですが、主水は、主の意を悟り、殉死したと伝えられています。少し残酷な話ではあります。
 種里城跡には大浦光信の廟所がありますが、その隣には、主に寄り添うようにして、この奈良主水貞親のお墓
奈良主水貞親のお墓
もあります。

 今まで津軽の多くの神社を訪ねてきましたが、様々な理由から拝殿が施錠されているところがほとんどです。しかし、ここ種里八幡宮の拝殿は開いており、その中を拝むことができました。
 拝殿の奥の両側には隋神像が二体置かれていますが、さらにその奥が本殿へとつながっていました。本殿の向拝の竜虎や木鼻の龍は、とても緻密な彫り物でした。

◇拝殿と本殿

 
拝殿①
拝殿②
本殿①
本殿②
本殿③


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※記事の中の○○○○は、以前の記事や画像へのリンクです。また、□(青い枠)で囲まれた画像は、クリックで拡大します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

                                               ☆つがるみち☆
関連記事

記事を読んでいただき、ありがとうございます。よろしかったら、応援をお願いします!

                 日本史 ブログランキングへ    にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ にほんブログ村    


Comment

Trackback
08-2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

«   »

カテゴリー

openclose

グループ別記事

よろしくお願いします!
⇩に参加しています。応援してくださると励みになります!
にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ
にほんブログ村        

歴史 ブログランキングへ
Welcome
 しばらく記事を更新しないままに八月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
My Profile
Author:korekarada       ふるさと「東北・青森県」の史跡を巡り、感想などを綴っています。ときには、まだ見ぬ地方への憧れを「バーチャル旅行記」として、書いていきたいと思います。
My Friend
Thanks!
現在の閲覧者数:
My Contents
記事で紹介しているContentsをまとめています。ご覧ください!
コメント&トラックバック
Comments<>+-
Trackback <> + -
QRコード
QR