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Category: ふるさと【東北・青森】 > 田舎館村   Tags: つがるみち  

境内でひと休み「胸肩神社と八幡宮」ーつがるみち273


胸肩神社


 田舎館村の役場にほど近い所に胸肩神社があります。地図では「胸肩神社」となっていますが、一般的には「田舎館弁天堂」と呼ばれている社です。
 この弁天堂の境内にひとつの石碑が立っていますが、これは、二人の人物の戒名を刻んだ碑です。
「天正十三年五月十九日 誠忠院殿前雄鑑義大居士」 ー 田舎館城主・千徳政武の戒名です。日付は、津軽為信による攻撃で、田舎館城が落城、政武が城と運命をともにしたときです。戒名の「誠忠」「鑑義」からは、南部氏への義に殉じた政武の生き方が伝わってくるようです。
「慶長六年三月十日 心貞院殿義学妙堅大姉」 ー 千徳政武の妻・お市の戒名です。
二人の命日が、天正十三年(1585)と慶長六年(1601)とはなれているのは、お市が落城後も生き延び、津軽統一の際の戦死者の大法要に突然現れ、為信の前で自刃して果てたからです。
  → 田舎館城落城悲話
 この夫婦の戒名碑は、昭和5年(1930)に弁天堂の掃除をしているときに、戒名が書かれた張り紙が発見されたため、田舎館城址付近のこの境内に、村人の手によって建てられたとのことです。 

 さて、社殿の隣に、もうひとつお堂が建てられていますが、その前には「十一面観音像」と書かれた木柱と説明板がありました。説明には、
【十一面観音像は、寛文7-9年(1667-1669)に僧侶円空が彫った立像で、ヒバ材が使用され、像高が150cmで台座を合わせた総高は182cm、像厚が6cmとなっている。※以下略】と書かれています。
 説明にある通り、このお堂に祀られているのは、いわゆる「円空仏」です。県内には17体が現存するといわれていますが、ほとんどは座像で、立像のものは少ないとされています。
 私は、弘前市の普門院を訪ねたときに円空仏を拝んだことがありますが、ここの十一面観音菩薩立像は、県内の円空仏の中では最も早い時期の作品といわれているということで期待したのですが、残念ながら見ることはできませんでした。事前の許可が必要だということでした。

◇田舎館胸肩神社(弁天堂)

 
社殿
社殿内
千徳氏戒名碑
十一面観音菩薩堂
弘前普門院の円空仏



一の鳥居


 続いて、同じく田舎館村の畑中に鎮座している八幡宮まで足をのばしてみました。
 この八幡宮については、
【御祭神:譽田別尊  寛正年中 (一四六〇~一四六五) 阿保甚助なる者、 当社八幡大神を奉じて当地に来たりて原野の中に小屋を建て、 開拓に従事し、 営々苦心の末、 遂に八反歩の田を開墾し、 小宇を建てそこへ奉じてきた八幡大神を祀る。
 爾来、 人々次第に集まり村落をなし、 村名を八反田と称し、 当社八幡大神を産土神として奉齋した。 此の草創者阿保甚助を草分の甚助と云って、 その子孫は今に至るまで在住している。 貞享四年 (一六八七) 五月の検地水帳に畑中村八幡宮境内地東西二十四間南北二十間とあり。 享保十八年 (一七三三) 九月、 及び天保十二年 (一八四一) 四月の棟札あり。 ※青森県神社庁HPより】とあります。

 相当古い時代に勧請された神社のようですが、この由緒はまた、村の開拓の歴史をも伝えているようです。阿保甚助なる者が、「八反歩(※1反歩は約300坪、990㎡)」の田を開墾したことに因んで、村名が「八反田」になったといういきさつは面白いですね。一の鳥居に下がっている重そうな注連縄は、五穀豊穣の願いの表れでしょうか。

 この神社は、回りを水田に囲まれた道路沿いに建っていますが、そばに、庚申塔などがまとめて立っていました。その中に「力士 荒岩彦三郎之碑」
力士顕彰碑
と刻まれた石碑がありました。地元出身の力士の顕彰碑?のようです。 
 田舎館村出身の力士といえば、第49代横綱・栃ノ海が有名ですが、この荒岩というお相撲さん・・・いつの時代にどんな活躍を見せた力士だったのでしょうか。

◇畑中八幡宮

 
境内
狛犬
末社
拝殿
庚申塔ほか


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※記事の中の○○○○は、以前の記事や画像へのリンクです。また、□(青い枠)で囲まれた画像は、クリックで拡大します。
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Comment
すごいですね 
初めてまして。
いま千葉にある麻賀多神社から自宅の横浜に向かう電車のなかです。
唐糸御前のことを先日三浦半島にいき手にしたパンフレットで知り、検索していたらお邪魔するにいたりました。
2014年2月14日の記事も読みました。
ククリヒメが
未来の子供達たちが待っています
と話したと。
ブログ、伊勢白山道を読んでみてご判断ください。
本もたくさんでています。
私は秋田の鹿角出身。
父の実家は黒又山近く。
ブログとご縁があれば嬉しいです。
 
初めまして。わたしも神社や仏閣が好きです。
とてもたくさんの霊地へ出かけられているのですね。
参考になり、ありがとうございます。

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 記事を更新しないままに10月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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Author:korekarada       ふるさと「東北・青森県」の史跡を巡り、感想などを綴っています。ときには、まだ見ぬ地方への憧れを「バーチャル旅行記」として、書いていきたいと思います。
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