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Category: ふるさと【東北・青森】 > 弘前市   Tags: つがるみち  

国吉稲荷神社ーつがるみち285


国吉稲荷神社


 弘前から西目屋村に向かう途中に国吉(くによし)という集落がありますが、ここは昔、「国吉館」という城が築かれていた所です。
 街道を見下ろす20mほどの丘陵上に築かれていたこの館は東西200m、南北100mほどの規模であったといわれています。築城時期などはよく分かっていませんが、通説では、文明年間(1469~)に南部氏が津軽を支配するために設置した「十二人屋形城衆」の中の一人だった関惣右衛門助綱の居城であったとされています。 ー 現在は遺構などは残っていませんが、かつての城跡の一角に鎮座しているのが稲荷神社です。


参道


 この稲荷神社については、
【御祭神:倉稲魂命 大山祇神 保食神   当社は、 往古館神に勧請す (創建年不詳)。 然るところ貞享年中産土神に祀り、 爾来明治維新まで村の守護神として、 倉稲魂命のみ奉祀し、 明治四年他の二神を合祀し、 明治四年村社に列せられ、 同三十九年神饌幣帛料供進の村社に指定される。 ※青森県神社庁HP】とあります。
 詳しいことは分かりませんが、上記下線に書かれているように、南部氏が支配する「国吉館」の館神として勧請され、津軽氏による統一後も、産土社として崇敬されてきた社のようです。
 また、かつては山伏達が居住していたために、「国吉館」は別名「山伏館」と呼ばれていたという伝承もあるようです。

 道路から石段の参道が続いていて、登り切ったところに一の鳥居がありました。境内には大きな社殿が2つ。狛犬、神馬、そしてきつね像などがありました。拝殿の中に掲げられた大きな「稲荷神社」の額が印象的です。見晴らしのよい高台からは町並みやりんご畑が見渡せます。

◇稲荷神社境内

 
一の鳥居
境内
拝殿
神馬と狛犬
きつね像


 拝殿の隣に並んで建っているのが「荼枳尼天堂」。私は、荼枳尼天(だきにてん)についてはよく知りませんでした。少し調べてみたのですが、
【荼枳尼天は元はヒンドゥー教の神で、人肉、もしくは生きた人間の心臓を食らう夜叉神であった。仏教に取り入れられてからは、大日如来が化身した大黒天によって調伏され、死者の心臓であれば食べることを許可されたということで、自由自在の神通力を有し、六月前に人の死を知り、その人の心臓をとってこれを食べるといわれている。】
 狐や稲荷との関係については、【狐は、古来より、古墳や塚に巣穴を作り、時には屍体を食うことが知られていた。また人の死など未来を知り、これを告げると思われていた。あるいは狐媚譚などでは、人の精気を奪う動物として描かれることも多かった。荼枳尼天はこの狐との結びつきにより、日本では神道の稲荷と習合するきっかけとなったとされている。】とありました。 
 こうして、荼枳尼天は稲荷となり、鬼神というよりも幸福と五穀豊穣をもたらす神として信仰されるようになったということです。
 戦国時代には、【各地の武将が城鎮守稲荷として荼枳尼天を祀るようになる。武将たちの生命のかかった城に祀られる稲荷は、怨敵退散を祈願し闘戦に勝利するため荼枳尼天が大部分だったと考えられている。】とありますが、ここの荼枳尼天堂も、そのひとつだったのでしょうか。お堂の奥には、もうひとつ祠があり、大切に祀られていました。 ※【】はwikipedia他より

 境内には石仏が何体かありましたが、その石仏の奥にもひとつの建物が建っていました。町会のみなさんが建てた「獅子殿」です。
 実はこの国吉地区も獅子踊が盛んな所で、「国吉獅子踊」は弘前市指定無形民俗文化財になっています。その概要は、
【熊獅子の系統に属し、一人立三人舞である。舞は雄獅子、中獅子、雌獅子とオカシコで構成され、笛と太鼓で囃子が構成される。手平鉦はオカシコが持つ。また、太鼓が歌かけをする。獅子おこしは以前は旧暦8月2日だったが、現在は元旦におこす年もある。6月10日と9月10日に稲荷神社に奉納する。前庭の「橋渡り」「雌獅子争い」「和楽の踊り」、後庭の「山入り」「雌獅子争い」「和楽の踊り」に分けられる。庭とは獅子踊の場面をいう。山を使うのは後庭で、雌獅子争いも後庭に躍動感を出す。※弘前市HPより】と紹介されています。

 津軽の獅子踊(獅子舞)は、大きく鹿獅子系と熊獅子系に大別されますが、熊獅子は熊野修験の影響が強いとされ、主に岩木山の山間部を中心に分布するといわれています。ここ稲荷神社に奉納される舞は熊獅子踊。かつての城が「山伏館」といわれていたように、修験の流れがあるのでしょう。獅子殿の中にはたくさんの獅子頭が納められていました。獅子踊保存会の活動の様子を表すものです。

◇荼枳尼天堂と獅子殿

 
荼枳尼天①
荼枳尼天②
石仏
獅子殿①
獅子殿②


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 記事を更新しないままに10月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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