のんびりとじっくりと!

  ーおじさんのバーチャル旅行記!ー                      

 
Category: ふるさと【東北・青森】 > 鰺ヶ沢町   Tags: 津軽三十三寺社巡り  

「湯舟観音堂」ー津軽三十三寺社巡り6

    yubuneda1.jpg    yubuneda2.jpg
 津軽三十三寺社巡り、今回からは西津軽郡鰺ヶ沢町に入ります。鰺ヶ沢町には札所が3つありますが、いずれも「高倉神社」と呼ばれています。なお、鰺ヶ沢には同名の神社がたくさんあり、どうしてこの地に高倉神社が集中して在るのか、とても興味のあることですが、あまり深入りしないことにします(知識が追いついていけません)。今回訪れたのは6番札所である湯舟(ゆぶね)観音堂です。この観音堂にはとてもおもしろい話が伝えられています。
→「昔、ここに鬼神太夫という刀鍛治がおり、その刀の威力で村人を悩ましていた鬼を退治した。また、鉄の鋤や鍬をつくって農民に与え、農業を発展させた。村人は、鬼神太夫に深く感謝し、観世音菩薩として祀った。」
→「刀鍛冶の娘に岩木山に住む大蛇が恋をし、若者に化けて鍛冶の家に弟子入りした。腕前が上がったので、鍛冶はこの若者に娘をやり家督を継がせようと、一夜のうちに十腰(本)の刀を鍛えれば娘をやる。と約束した。若者は大蛇の姿に戻り、懸命に刀を打ち、十腰の刀を鍛えた。しかし、その姿(大蛇)を見てしまった鍛冶は、刀を一腰隠してしまった。夜が明けて、十腰に足らぬことを知った若者(大蛇)は、「とこしない!とこしない!(刀が十腰ない)」と叫びながら弘前方面に立ち去った。(先回紹介した)「厳鬼山神社」のある「十腰内」という地名は、そこから起こったといわれている。」    ※以上、~『津軽三十三霊場』北方新社~他を参考にしました。※
 
 さて、十腰内の「内(ナイ)」をはじめ、青森には「ナイ」のつく地名がいくつかありますが、「ナイ」はアイヌ語で「小さな川=沢」を意味します。「沢」は製鉄に適した場所。古代から、鉄を扱う工人達が岩木山麓の「沢」に住みつき、製鉄を行っていた・・・。村人にしてみれば、山奥で顔を真っ赤にしながら「タタラを踏んでいる」彼らは、まさしく「」に見えたのかも知れません。しかし、次第に、豊かな実りをもたらす鉄の農具をつくるその鬼達を崇拝していった・・・。農具ばかりではなく、彼らがつくる武器は、坂上田村麻呂をはじめとする東征軍を恐れさせ、ますます「鬼」は神格化されていった・・・。~この辺りにある「鉄」と「鬼」の伝説の背景には、そんな歴史が隠されているのではないでしょうか?
 実際、岩木山の山麓一帯では膨大な量の鉄滓(てっさい)が出土しており、製鉄事業の中心地であったことが分かっています。特に、この観音堂のある湯舟地域の杢沢(もくさわ)遺跡からは、タタラ(砂鉄を原料にして鉄をつくり出すための製鉄炉)が大量に発見されています。ここ湯舟観音堂には、そんな伝説の「証」として、聖観音菩薩の他に、鉄をつくるときに出る鉱滓(こうさい・こうし)も本尊として祀ってあります。

 5番札所の厳鬼山神社から鰺ヶ沢方面に向かって約8㎞。大きな表示板の通りに進むと観音堂が見えてきます。一の鳥居からは真っ直ぐに参道
参道
が延びていて、その石段を登り詰めた所に拝殿
拝殿と本殿
があります。拝殿の中
拝殿の中
には、いかにも海の町「鰺ヶ沢」を示すように北前船
北前船
を思わせる絵馬が掲げられていました。古代、この地に製鉄を広めた工人達は、このような船に乗って日本海を渡り、鰺ヶ沢の港に上陸したのでしょうか・・・・。絵馬のそばには、本尊である聖観音菩薩
聖観音菩薩
を描いた額も奉納されていました。

 
 帰りに、石段の上から下を見下ろすと、「」から延びた平地いっぱいに水田
田んぼ
が広がっていました。

                        ☆津軽三十三寺社巡り☆
関連記事

記事を読んでいただき、ありがとうございます。よろしかったら、応援をお願いします!

                 日本史 ブログランキングへ    にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ にほんブログ村    


Comment

Trackback
08-2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

«   »

カテゴリー

openclose

グループ別記事

よろしくお願いします!
⇩に参加しています。応援してくださると励みになります!
にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ
にほんブログ村        

歴史 ブログランキングへ
Welcome
 しばらく記事を更新しないままに八月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
My Profile
Author:korekarada       ふるさと「東北・青森県」の史跡を巡り、感想などを綴っています。ときには、まだ見ぬ地方への憧れを「バーチャル旅行記」として、書いていきたいと思います。
My Friend
Thanks!
現在の閲覧者数:
My Contents
記事で紹介しているContentsをまとめています。ご覧ください!
コメント&トラックバック
Comments<>+-
Trackback <> + -
QRコード
QR