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Category: ふるさと【東北・青森】 > 十和田市   Tags: みちのくあれこれ  

仙ノ沢新羅神社ーみちのくあれこれ5


新羅神社一の鳥居


 青森県内に鎮座する「新羅(しんら)神社」は、八戸市、三戸郡南部町、そして十和田市の三社(※合祀を除いて)であるとされています。
 いずれも県内地方、旧南部藩の領地にあたる分けですが、これは、南部氏の家祖とされる南部光行が新羅三郎義光(源義光)の子孫であることから、以後、この地の支配者となった南部氏が新羅三郎義光を御祭神とする社を建立したことに起因しています。

 八戸市の長者山新羅神社
長者山新羅神社
は、「源義経の命を受けた家来の板橋長治が、平泉からこの地に先行し、芝や樹木を植え、主従の隠れ家を準備して、居を構え、長治山と称された(※長治山が長者山に)」という義経北行伝説が残る所ですが、
【延宝6年(1678)に八戸藩2代藩主の南部直政が、藩主の守護、領内の五穀豊穣・万民安穏・無病息災の祈願所として社を建て、三社堂又は虚空蔵堂と称されたのが新羅神社のはじまり ※八戸市HPより】とされています。
 この長者山新羅神社よりも、さらに古い由緒をもつとされる社が、十和田市奥瀬(旧十和田湖町)に鎮座する新羅神社です。


参道


 その由緒については、
【御祭神:新羅三郎義光   慶長年間後陽成天皇治世十二年 (一六〇七) 甲斐の国より小宮山内善故有りて、 此地に趨向小祠を草創神霊を奉祀せるに起因する。
 延宝十辛酉年府君奥瀬治大夫善定再興。 明和八年奥瀬定職公の命を拝し遷座導師現大僧都尚純稲荷大明神を合祀。文化五戊辰年奥瀬内藏崇儀公武運長久諸願成就の為本社及御内社を建立、 毎歳五石を賜る。
 嘉永年中山火に遇し災焼。 嘉永六癸丑年再築成る。 昭和二十五年三月三十一日国有境内地の譲与許可される。 ※青森県神社庁HP】とありますが、由緒の中に何度か「奥瀬氏」の名前が出てきます。

 奥瀬氏は、南部光行に従い、建久二年甲斐より糠部(ぬかのぶ:現在の青森県東部と岩手県北部)に移住してきた小笠原安芸の後裔で、奥瀬村に居住したことから、「奥瀬」を称したといわれる豪族です。

 十和田市から十和田湖にかけて、奥入瀬川沿いにはかつて「沢田館」「芦名沢館」など、南部氏家臣の館が築かれていましたが、奥瀬氏が居城とした「奥瀬館」もそのひとつで、その規模は「東西50m、南北100m、標高80m」であったとされています。現在は、郭跡・井戸跡・馬場跡が残されているとのことです。

 この新羅神社は、その奥瀬館の「館神」として建立されたとも伝えられていますが、新羅三郎義光と深い関りを持つ三井寺のHPには、次のような記事が載っています。

○「御祭神は新羅三郎義光、建久二年(1191)の創建と伝えられる。古くはもっと山の上に鎮座していた。一帯には寺もあり、神仏混淆の聖地であったといわれている。」
○「神殿には新羅三郎義光が剣を持って町を見下ろしている絵があったが、火災により史料が焼失してしまった。」
○「青森県にある新羅神社は、ここ十和田湖町の神社が最も古く、 八戸市や南部町の神社は当地のものを勧請したものであるとされている。」
○「当神社の麓より五百メートル位の場所に十和田神社が祭られている。 十和田湖畔に祭られている十和田神社は、この神社を勧請したそうである。」
 
 - 火災で社歴等が失われているため、確かなことは分からないにしても、深い歴史を感じさせる神社です。
※○「」は、三井寺HP 『新羅神社考~青森県の新羅神社』からの抜粋・要約です。

◇新羅神社

 
二の鳥居
境内
社殿
拝殿正面
木鼻の龍



五湾馬頭神から


 初めて訪れる土地だったので、けっこう迷いました。住所をたよりに探していたところ、小高い山の上に赤い鳥居らしきものが見えたので近づいて見ると、新羅神社の一の鳥居でした。道路沿いの標識には「仙ノ沢」とあります。集落名なのでしょうか。
 一の鳥居からは、杉の大木に挟まれて細い参道が続いています。鬱蒼とした暗い道を進んで行くと、登りの石段があり、その上に境内がありました。
 狛犬などはおらず、石灯籠と拝殿、本殿が立ち並ぶ広い境内です。暗い杉林をぬけた後なので、社殿の赤い屋根が輝いて見えました。
 この参道とは別に、もうひとつの「近道」があり、そこには「五湾馬頭神社」の鳥居と祠が建っていました。

 古い由緒を感じさせる拝殿で、鳳凰や木鼻の龍、脇障子のなどの精巧な彫り物は素晴らしい造りです。私は地元が津軽なので、県南地方の神社を訪ねる機会は少ないのですが、機会をみて、このような印象に残る神社を訪ねてみたいものです。

◇脇障子、本殿

  
脇障子①
脇障子②
本殿
本殿の木鼻


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※記事の中の○○○○は、以前の記事や画像へのリンクです。また、□(青い枠)で囲まれた画像は、クリックで拡大します。
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 しばらく記事を更新しないままに八月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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