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Category: ふるさと【東北・青森】 > つがる市   Tags: 津軽三十三寺社巡り  

「下相野観音堂」ー津軽三十三寺社巡り11

 津軽民謡『弥三郎節』をご存知でしょうか? 「♪一つあぇ~きづぐりしんでんの~しもあいの~村のはずれこの弥三郎ぇ~♪」から始まる「嫁いびり」の話で、津軽の厳しい暮らしの様子を歌った、少し、もの哀しい民謡です。歌詞の「きづくりしんでん」は「木造新田」、「しもあいの」は「下相野」で、ここ11番札所下相野観音堂(高城八幡宮)がある所です。『弥三郎節』発祥の地という分けですね。鳥居のそばには弥三郎節の碑
弥三郎節の碑
も立てられていました。

 
 この観音堂のある「つがる市」は、周辺の木造町、森田村、柏村、稲垣村、車力村の1町4村が合併して誕生した市です。市のHPは、まちの概要を次のように紹介しています。 「ここつがる市はその昔、一面不毛の湿地帯だったこの地を新田開拓のためにと先人たちが悪条件やさまざまな障害に立ち向かいたゆまぬ努力を注いで開拓した地です。(中略)・・・七里長浜に美しく続く屏風山防風林風景。これも先人たちが、日本海からの強い偏西風と大砂丘から飛ぶ砂塵から新田を守るため、実に200年以上にわたって続けた植林事業の成果です。」 ー この文章からも分かるように、この辺り一帯は大規模な新田開発がなされた所で、「○○新田」と呼ばれた土地がたくさんありました。「木造新田」もそのひとつです。
 新田開発が盛んに行われたのは、弘前藩3代藩主津軽信義の時代からで、続く4代藩主信政の治世当時(元禄時代)の実高は30万石にも達したといわれています。しかしながら、そんな表向きの繁栄の陰には、地元農民の大変な苦労があった分けで、弥三郎節は6番で「六つあぇ~無理な親衆に使われで~十の指こから血こ流す~」と歌っています。弥三郎節は、一農家の嫁と姑との確執を歌った民謡ですが、そこには、当時の貧しかった生活に対する農民達の思いが反映されているような気がします。

 さて、この下相野地区の開発の先立ちとなったのは、越前の国からの移住者であった盛作右衛門という人物で、村人を指揮し、大がかりな開田を進める一方、自宅の庭に観音堂を建てました。延宝3年(1675年)のこととされています。本尊は木像の「如意輪観世音菩薩」。現在の下相野観音堂です。この観音堂、小さいながらも人々の信仰をあつめ、寛延年間(1748~51年)には、11番札所となっていました。明治の廃仏毀釈の際に、高城八幡宮となった分けですが、観音像の没収には地元民が猛烈に反対したそうです。結局、身代わりの木像を拠出し、本物は集落内に隠しておいたとか。。。観音堂巡りをしていると、こういう話がとても多いことに驚かされます。
  ↓下相野観音堂 ※クリックすると拡大します。
 
下相野観音堂①
下相野観音堂②
下相野観音堂③
下相野観音堂④
下相野観音堂⑤
下相野観音堂⑥
下相野観音堂⑦


 拝殿の中には、地元の人々が奉納した絵馬がたくさん掲げられていました。新年の幸を祈るもの、交通安全祈願など、見ていて楽しいものばかりでした。こういうものを見ると、あらためて地域とこの観音堂との結びつきの強さを感じます。

 もちろん、本尊である如意輪観音様
如意輪観音様
も、しっかりと掲げられていました。

                        ☆津軽三十三寺社巡り☆

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 しばらく記事を更新しないままに八月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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