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Category: ふるさと【東北・青森】 > 外ヶ浜町   Tags: 津軽三十三寺社巡り  

義経寺 1 -津軽三十三寺社巡り19-1




 外ヶ浜町は、蟹田町と平舘村、そして、(今別町をはさんで)三厩村という三つの町村が合併して誕生した町です。
 旧三厩村は 津軽半島の最北端に位置している分けですが、「三厩」という村名は「厩石(まやいし)」という大きな岩の名前から名づけられたとされていて、説明板には次のように記されています。

【厩石の由来:文治五年(1189年)、兄頼朝の計らいで、衣川の高館で藤原泰衡に急襲された源義経は、館に火をかけ自刃した。これが歴史の通説であるが、義経は生きていた! 藤原秀衡の遺言「危機が迫るようなことがあったら館に火をかけ、自刃を粧って遠くの蝦夷が島(北海道)へ渡るべし」のとおり北を目指しこの地に辿り着いた。近くに蝦夷が島を望むが、荒れ狂う津軽海峡が行く手を阻んで容易に渡ることができない。そこで義経は海岸の奇岩上に座して、三日三晩、日頃信仰する身代の観世音を安置し、波風を静め渡海できるよう一心に祈願した。丁度満願の暁に、白髪の翁が現れ、「三頭の龍馬を与える。これに乗って渡るがよい」と云って消えた。翌朝、巌上を降りると岩穴には三頭の龍馬が繋がれ、海上は鏡のように静まっていて義経は無事に蝦夷が島へ渡ることができた。それから、この岩を厩石、この地を三馬屋(三厩)と呼ぶようになった。】
 



 この厩石のある所は、三厩の漁港のそばなのですが、ここは、松前街道の本州側の終点にあたり、「松前街道終点之碑」が立っています。
 また、上記の説明板にも書かれているように、一帯は義経北行伝説の本州最北の地でもある分けですが、厩石のそばには「源義経渡道の地」という木柱が立っており、隣には、「源義経龍神塔」と「静御前龍神塔」が仲良く置かれていました。

 厩石の裏側には小高い山があり、その山上に義経寺があります。
 義経寺は、「龍馬山」を山号とする浄土宗の寺院で、本尊は阿弥陀如来ですが、境内の観音堂は津軽三十三霊場の第19番札所として知られており、名前の通り、源義経にまつわる伝説が残るお寺です。

 かなり急な石段が続く参道を登ると、やがて山門が見えてきますが、境内からは、津軽海峡を望むことができ、とても美しい眺めです。
 その沿革などについては、
【三厩湊が蝦夷地である松前との渡航口で北前舟の寄港地になると、義経が観音像の御加護を受けで蝦夷地に渡った故事(伝承)から、海に関わる海運業者(廻船問屋)や漁業関係者から篤く信仰されるようになります。特に義経寺では航海安全、豊漁祈願が行われ、境内には数多くの船絵馬や大漁旗、舟の重りで使用した石、石鳥居などが奉納され、文政2年(1819)には松前奉行村垣定行が石燈籠を寄進しています。当初の義経寺は厩岩近くに境内を構えていましたが安政2年(1855)に現在地に移り、神仏習合していた為、明治時代初頭に発令された神仏分離令により一時廃寺寸前となりましたが、今別にある本覚寺の末寺となり、現在に至っています。※HP「青森 歴史・観光・見所 」より】と紹介されています。











 義経寺は、太宰治の小説『津軽』の舞台にもなっていますが、太宰は、昭和19年5月18日に友達のN君と、このお寺を訪ねた時の話を次のように書いています。以下は、小説からの抜粋です。
【「登つて見ようか。」N君は、義経寺の石の鳥居の前で立ちどまつた。「うん。」私たちはその石の鳥居をくぐつて、石の段々を登つた。頂上まで、かなりあつた。石段の両側の樹々の梢から雨のしづくが落ちて来る。「これか。」石段を登り切つた小山の頂上には、古ぼけた堂屋が立つてゐる。堂の扉には、笹竜胆(ささりんだう)の源家の紋が附いてゐる。私はなぜだか、ひどくにがにがしい気持で、 「これか。」と、また言つた。「これだ。」N君は間抜けた声で答へた。
 私たちは無言で石段を降りた。「ほら、この石段のところどころに、くぼみがあるだらう? 弁慶の足あとだとか、義経の馬の足あとだとか、何だとかいふ話だ。」N君はさう言つて、力無く笑つた。私は信じたいと思つたが、駄目であつた。】
 
 太宰は、義経伝説に関しては、割と冷ややかにとらえていたようです。

 ー 次回へ続きます。
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 記事を更新しないままに10月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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