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Category: ふるさと【東北・青森】 > 弘前市   Tags: つがるみち  巨石と神石  

続・赤倉の大人「大石神社」ーつがるみち2

 寛政10年(1798年)、ここ大石神社を訪れた菅江真澄

菅江真澄

 菅江真澄(すがえますみ)【1754―1829】は、 江戸中期の国学者、紀行家、民俗学者。本名白井秀雄。三河国(愛知県)岡崎か豊橋(とよはし)付近の人。菅江真澄を称したのは、晩年秋田に定住してから。賀茂真淵(かもまぶち)の門人植田義方(うえだよしえ)に国学を学ぶ。各地を旅行して、庶民生活と習俗を日記と図絵に記録した『真澄遊覧記』50冊余は、近世の民俗誌的価値がきわめて高い。真澄は、1783年(天明3)30歳で旅立ち、信濃(しなの)、越後(えちご)、出羽(でわ)を経て津軽に入り、88年松前に渡った。その後、下北(しもきた)に3年間滞在し、津軽では各地の文人・医師らと交わった。この間、弘前(ひろさき)藩の採薬掛となり、山野に入って薬草採集を行った。一方、秋田藩の地誌の編集にも従事した。著作には、津軽関係のものとしては『津軽の奥』『外浜奇勝』『津軽のをち』、南部(なんぶ)関係では『奥の浦うら』『おふちの牧』『奥のてぶり』、秋田関係では『月の出羽路』『花の出羽路』などが代表的なものである。これらの紀行文によって、当時の各地の年中行事、伝承習俗や庶民生活の実際を詳しく知ることができる。秋田仙北(せんぼく)郡角館(かくのだて)で没し、秋田の寺内に葬られた。    
                     ~yahoo百科事典より~
は、次のように記しています。
「・・野中に松の一郡たてるは大石明神とて、御前に大なるふし岩、たち岩のあるあはひに、石割松、いしわり杉の生たり。・・・(以下略) ー『外浜奇勝』」 
 書かれてある「ふし岩」「たち岩」とは即ち、御神体の2つの「巨石」のことです。
 拝殿
拝殿
の後ろに回りこむと巨石を祀る本殿があります。周りを石垣で囲まれた本殿
石垣で囲まれた本殿
は立入り禁止でした。真澄の文中に書かれている2つの巨石の間の「石割松、いしわり杉」は、現在はありません。なぜか、本殿の石段の上には大きな獅子頭?
大きな獅子頭?
が置かれています。理由も由来も分かりません。ー いろいろ”不思議”が多い神社です。

 古来より、巨石には神が宿るとされ、信仰の対象となり、恐れ敬われてきたという伝承は数多く残されていますが、ここ大石神社にも、かつてこの石が「千引大明神」と呼ばれていたという伝承があります。「千引石」はイザナギが黄泉の国を脱出する際、千人がかりで曳くほどの大きな石をかかえて、黄泉比良坂(よみのひらさか)の登り口を塞いだという霊力をもつ巨石。その力によって、悪霊邪気の侵入を「塞ぐ」という信仰に基づく言い伝えです。 ー 本殿の巨石は、まさに神々が降り立つ「磐座」にふさわしい、大きな見事な石でした。 

 本殿の脇には、「龍神御鎮座所」の立て札があり、龍神を祀る祠も建てられていました。祠からは龍神様が住んでいるといわれる「淵」を見下ろすことができます。辺りからプーンと臭いがします。臭いの正体はお酒。 ー 龍神様は酒好きのようです。

 
↓御神体と龍神 ※クリックで拡大します。
御神体巨石①
御神体巨石②
御神体巨石③
御神体巨石④
御神体巨石⑤
御神体巨石⑥
龍神①
龍神②


奉納された馬①

奉納された馬②

奉納された馬③

奉納された馬④

奉納された馬⑤


 ※左の画像はクリックすると拡大します。
 ところで、この大石神社の境内。もうひとつびっくりするものがあります。馬の石像が、ところ狭しと並べられているのです。奉納された馬の祠の数は20基以上。。摩訶不思議な光景です。
 馬は神様の乗り物として、神社等に奉納されていましたが、やがて、生き馬の代わりに、屋根つきの土や木製の馬を献上するようになり、その後は、馬を描いた木製の額に変わっていったとされています。これが「絵馬」の起こりで、多くの絵馬が五角形をしているのは、板の上に屋根をつけていたときの名残りといわれています。とすれば、ここに奉納された”馬”は絵馬の原型。絵馬以前の古くからの風習が残っているという分けです。
 ~馬は農耕に欠かせない大事な存在だっただけに、時には「雨乞い」の生け贄として神に捧げられたとされていますが、境内の馬の祠は、そんな馬たちの供養のために建てられたとか。。後ろに水の神「龍神」が祀られていることを考えると、この話、よく分かります。~

 それにしてもこの大石神社。。巨石あり巨木あり、観音様、地蔵様、龍神様、稲荷神社を思わせる鳥居、神馬奉納の風習ありと、あらゆる信仰の集合体という感じで、「赤倉の大人」が住むにふさわしい「懐が深い」社でした。

                            ☆つがるみち☆
 

 
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 記事を更新しないままに10月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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