続・豊穣のはじまり「田舎館垂柳遺跡」ーつがるみち6

第2「田んぼアート」の会場、道の駅「弥生の里」には子ども向けの遊具施設も多くあるため、休日には家族連れで賑わうところです。そういったこともあり、ここで開催されている「田んぼアート」の図柄はウルトラマン、そしてバルタン星人。子ども達が喜びそうな題材です。見学場所に上って下を見ると飛び出してきそうなウルトラマンや、愛嬌のあるバルタン星人の姿が見えます。側には、田んぼアート駅 も開設されていました。 ー このイベント、力が入っています。 ー
↓田んぼアート第2会場 ※クリックで拡大します。








※左の画像はクリックで拡大します。







さて、田んぼアートを見た後、駅の踏切を越えて舗装された道を進みます。この道のマンホールにも田舎館式土器 が描かれていました。弥生一色という感じです。
道なりに進んで行くと、間もなく水田が目の前に広がってきます。青々とした稲穂に混じって、ところどころに色鮮やかな小さな田んぼ。。これは、地元の小学生が体験学習の一環として、古代米を植えているのです。秋の収穫時には、弥生人さながら貫頭衣を着た子ども達が稲刈りをします。子ども達の「弥生田」のそばには、大きな案山子 が何本も立てられています。表情がとてもユーモラスで、思わず笑ってしまいます。これも子ども達の手によるものなのでしょうか。 ー 地域に根ざしたこの体験学習、ずっと続いてほしいものです。 ー
小学生の田んぼの前には、「垂柳遺跡」と記された石碑と、ここが「国指定の史跡」であることを示した説明板が立っていました。この遺跡が国の指定を受けたのは、平成12年のことでした。遺跡全体の広さは約4,000㎡。その中から656面の水田跡が発見されました。水田の広さは4㎡~22㎡、平均で8㎡といわれています。
現代の水田と比べると とても小規模なこの弥生田ですが、まとまって600以上見つかったことには驚かされます。今、この遺跡付近は、村から土地が貸し出され、希望する農家の方々が、思い思いに「小さな弥生田」 づくりに取り組んでいます。そういうわけで、周りは大小さまざまな田んぼ。。正に「米づくりの村」ですね。
ー次回へ続きます。ー
☆つがるみち☆
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