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Category: ふるさと【東北・青森】 > 平川市   Tags: 津軽三十三寺社巡り  

「沖館観音堂」ー津軽三十三寺社巡り29

 東北自動車道は、埼玉県川口市と青森県青森市を結ぶ列島の大動脈ですが、第29番札所沖館観音堂は、その高速道のガード下
ガード下
をくぐったところにあります。道路建設にあたって、境内の敷地の一部を提供したために、社内のいくつかの物は現在の場所に移されたようです。
 鳥居をくぐり、境内の中へ進むと、先回の「広船観音堂」同様、整備された「築庭」が広がっていました。「平成の苑」
「平成の苑」
と書かれた記念碑によると、草野原だった「神苑池(弁天宮)」の復元造成に取り組み始めたのが平成2年。翌年には、津軽地方を襲った台風19号のために、古木・神木等がたくさん倒れ、境内も荒廃してしまったということです。新たに木を植え、庭を築き、境内が復興したのは平成4年のことでした。今、境内にあるいくつもの樹木には、古木・幼木を問わず、縄が張られ、祀られています。
古木・幼木
地域の方々の思いが伝わってくるようです。
 面白かったのは、カズラ。木々や石碑
カズラ
、そして狛犬
狛犬
にまで縦横に絡みついている姿は、この築庭を趣のあるものにしてくれています。

↓沖館観音堂(神明宮)境内 ※クリックで拡大します。
境内入口
参道
境内
拝殿
本殿
拝殿から
弁天宮


沖館観音堂①

沖館観音堂②

沖館観音堂③

沖館観音堂④

沖館観音堂⑤

沖館観音堂⑥

沖館観音堂⑦


 さて、観音堂は参道左手側の石段を登り切ったとろにあります。本尊は「十一面観世音菩薩」。延暦年間(782-806年)に、坂上田村麻呂が創建したとされていますが、その後、久しく荒廃していました。この観音堂を、僧・知慶が永仁2年(1294年)に再興し、さらに文明11年(1478年)には、修験者・全賢により神明宮が勧進され、社殿が建立されたと伝えられています。

 
 戦国時代、ここ沖館の地には南部氏の支城「沖館城」が置かれ、戦乱の絶えないところでした。やがて、南部氏からの独立を図り、津軽統一を志す大浦(津軽)為信は、南部方の瀧本氏の居城である「大光寺城」の攻略にあたって、ここ「沖館の観音様」に勝利祈願をしたとされています。その甲斐あって、戦いに勝った為信は、宝殿や拝殿を寄進した他、観音堂に「十一面観音画像」を納めたとか。。観音画像の裏面には、為信の直筆で「天正四丙子年八月、願主藤原為信(※津軽氏は藤原家の血統と称していた)」と記されているそうです。

 
 また、ここには次のような物語も残されています。
「 室町時代中期、時の関白・平房三男の政友は、藤原尚之の姫・貴増と恋に落ちた。しかし、姫は政友の兄・政知との婚約がととのい、妻となった。政友と貴増はその後も、ひそかに恋を語り続けた。その悲恋も兄・政知が知ることとなり、二人は老臣の州崎(すのさき)政市を共に、駆け落ちすることとなった。そして、遠くみちのくの奥の奥、沖館の地に庵を結んだのである。二人は沖館に住み、山野を拓(ひら)き農耕、植林に励んだのだという。」     ー 『津軽三十三霊場』北方新社より ー
 二人の墓碑が境内の中にあるということなので、いろいろ探してみましたが、うまく見つけられませんでした。たぶん、ここかな?
墓碑?
とは思うのですが。。

 
 この二人の間に生まれた子どもが前述の修験者・全賢でした。全賢は、村人とともに農耕に励む一方、深く観音様を信仰したと伝えられており、その子孫が代々、観音堂の堂守となっているとのことです。

                        ☆津軽三十三寺社巡り☆
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 記事を更新しないままに10月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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