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  ーおじさんのバーチャル旅行記!ー                      

 
Category: ふるさと【東北・青森】 > 平川市   Tags: つがるみち  

ねまったお不動様「古懸山不動院」ーつがるみち8

 平川市碇ヶ関地区は、青森県と秋田県との県境にあり、古くから温泉郷としても知られているまちです。また、ここは「碇ヶ関」の名前の通り、藩政時代に関所が置かれていたところです。関所を設けたのは津軽為信。天正14年(1586年)のことといわれています。江戸時代には参勤交代の際の表玄関として、また、みちのくの防備・警備の要として大きな役割を果たしていました。現在、道の駅「津軽関の庄」
津軽関の庄
には、関所資料館があり、藩政時代の武具、古文書などが展示されている他、人形による当時の厳しい「取り調べ風景」が再現されています。

↓道の駅「津軽関の庄」 ※クリックで拡大します。
津軽関の庄①
津軽関の庄②
津軽関の庄③
津軽関の庄④
津軽関の庄⑤
津軽関の庄⑥
津軽関の庄⑦


薬師堂

不浪寄八幡宮

龍神堂

四国八十八ヶ所霊場 お砂踏み参拝所

山神堂

国上寺

護摩堂

本堂


 そんな歴史を持つこの地域の人々に古くから親しまれ、崇拝されてきた寺院が、古懸山不動院国上寺です。
 創建は推古18年(610年)、円智上人が自ら彫り込んだ不動明王像を大鰐町の阿闍羅山に安置したのが始まりで、建長6年(1258年)に、時の執権・北条時頼がこの地に不動明王像を移し、歴代鎌倉将軍家の祈願所としたとされています。その後は、津軽藩歴代藩主の祈願所にもなっていました。

 
 「古懸(こがけ)」という名前の由来は、昔、鬼神のお松という女山賊が徳一という子供を生み、エズコの中に入れて松の枝に掛けておいたのが「子掛」となり、「子懸」から今の「古懸」になったと言い伝えられています。因みに「鬼神のお松」とは、歌舞伎の中に出てくる女盗賊で、奥入瀬渓流の石ケ戸の岩屋
石ケ戸 ※トリップアドバイザー提供
に住み着き、通りかかる旅人に襲いかかっていたという伝承が残されています。お松が生んだ「徳一」は、真の仏教を求めて東国に下り、その後、会津地方に数多くの寺院を創建したとか。。また、「エズコ」は「えんつこ(嬰児籠)」ともいい、わらで編んだ籠のことで、赤ん坊を布でくるんで、ゆりかごのようにゆらして、あやすために使った昔の道具です。そうやって赤ん坊を見守りながら、親たちは農作業に励んだのですね。

 
 さて、ここ国上寺の本尊の不道明王は、座っている姿形をしているので、「ねまり不動」と呼ばれています。これについては、次のような面白い話があります。
~強情っ張りで有名な三代藩主津軽信義公は、ある日江戸城において、並んでいる大名を前にして「不動尊とは座っているものであろう・・」と言い放った。他の大名は「そんなはずはない。不動尊とは本来立っているに決まっている」と反ばくした。ここで信義公生来のジョッパリが出て「そんなにおっしゃるなら検見役つかわしてお検べあれ、津軽の不動尊は座っているから!」と大見得を切ってしまった。強情を張ってみたものの、自分でも座ったお不動様を見たことがない信義は、今更後にも引けず、国元の家老に「何とかしろ」と命じた。困り果てた家老たちであったが、「このまま捨て置いてはお家の一大事」とばかり古懸不動尊に詣でて、「不動尊よ!そもぢはそもそも起立せるものではあろうが我が殿は男の意地でのっぴきならぬものなれば、不動尊は座っているものと言い張りジョッパリコイてしまったのである。貴尊には何とぞ座り給うで困難を救いたまえ、もししからずんば津軽の地より去りて恩義知らずの不動と呼ばれるがよい・・・」と、半ば恐喝的にもちかけたところ、不動やおら答えて「それだば座りシジャ」と、ベッタリ腰をすえたという。~ 
                       ※『広報いかりがせき』より

 
 愉快なホラ話ですが、ジョッパリでならした信義公ならばあるいは・・・と思わせる話です。この信義公、あの石田三成の孫です。(※拙記事「貞昌寺」をご覧いただければ幸いです。)

 境内をめぐっている途中、地元の方に「ねまり不動様は、実際に見れるのですか?」と聞いてみましたが、「見れません。」ということでした。しかし、その方は、「現在の本堂ができたとき、旧本堂(現在の護摩堂)にあった不動様が遷されたときに見たことがある。不動様は、体中を白い布で覆われていた。」と話してくれました。そのときは、村中総出で見守ったそうです。

 ところで、このお不動様、「ねまって」いるだけでなく、ときどき「汗もかく」のだとか。。。       ー 次回に続きます。 ー

                            ☆つがるみち☆
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 しばらく記事を更新しないままに八月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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