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Category: ふるさと【東北・青森】 > 大鰐町   Tags: 津軽三十三寺社巡り  

「苦木観音長谷堂」ー津軽三十三寺社巡り32

 津軽には昔から、戦や政争に敗れた人達が落ち延びてきたという言い伝えが数多く残されていますが、長慶天皇(ちょうけいてんのう)もその一人です。
 長慶天皇は南北朝時代、足利尊氏と戦って敗れた南朝の第3代天皇ですが、みちのくの果て津軽に亡命し、旧中津軽郡相馬村(現弘前市)の紙漉沢
旧陵墓参考地
に落ち着き、この地で崩御したとされています。紙漉沢には「陵墓参考地」もあり、かつては、日本各地に広がる「長慶伝説」の中でも有力なものとして知られていました。
 大鰐町にある2つ目の霊場「苦木(にがき)観音長谷堂」は、この長慶天皇につき従ってきた家臣が、観音像を安置したことが始まりとされています。

↓苦木観音長谷堂 ※クリックで拡大します。

参道入口

一の鳥居

境内

熊野宮

観音堂①

観音堂②

観音堂③


 国道7号線を碇ヶ関方面に向かって車を進め、ちょうど阿闍羅山を半周したところに
阿闍羅山
観音堂があります。由緒書き
由緒書き
などによると、14世紀半ば、長慶天皇とともに津軽へ落ち延びた武将・水木監正の一族が、天皇崩御の後、ここ苦木の地に住み着いたといわれています。当時、ここは葦だらけの沼地で、村落らしきものもなく、大変な荒れ地でした。水木一族は少しずつ開墾を進め、集落を造り上げ、収穫が安定した16世紀半ばに観音像を安置したのでした。

 
 参道入り口には、石段が真っ直ぐに延びていて、登り切った所に一の鳥居
一の鳥居
。左右の杉木立の中を進むと広く明るい境内へ出ます。境内には「子宝神社」
子宝神社
とともに「姥石神社」
姥石神社
という祠もありました。「姥石」は、「子どもを守る神様」といわれることもあるそうで、「子宝」と併せて子孫繁栄・地域繁栄を願って建てられているのでしょうか。

 観音堂
観音堂
は、熊野神社と並んで建っていました。小ぶりな造りですが、巡礼に訪れる人々の「足跡」が詰まった品のあるお堂です。本尊は「聖観世音菩薩」。観音堂の創建は寛永9年(1632年)のこととされ、「苦木観音長谷堂」の名前は、「西国三十三所・豊山長谷寺」に因んだものとされています。

 ところで、ここの観音様、二度ほど盗難騒ぎに遭っているとのこと。一度目は天保年間(1830~44年)、参拝に訪れた女修験者が観音像を盗み出し、二度目は時期は不明ですが、何と神官が盗んだとされています。二度とも観音様は無事に戻ってきましたが、村人は今後そういうことが起こらないようにと、コンクリートでお堂を造り直したということです。今は木造のものに替わっていますが、境内にある山神堂
山神堂
はコンクリート造りで、あるいはこのお堂が、その時の観音堂だったのか?とも思いますが、確かなことは分かりません。

 先回の居土普門堂と同じく、ここの後ろにもまた「りんご畑」が広がっていました。のどかで落ち着いた風景です。
 ここのご詠歌は「いくたびも法に歩みを運ぶなり あまき苦木は後の世のため」。
 ー 「あまき 苦木(にがき)」・・・なかなかしゃれていますね。。

                        ☆津軽三十三寺社巡り☆
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 しばらく記事を更新しないままに八月になってしまいました。。ゆっくりペースで神社・史跡めぐりを続けたいと思います。拙い記事ばかりですが、読んでいただければ幸いです。ごゆっくりどうぞ!
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